ピンチの二日間

目にゴミが入りました。
違和感を感じてトイレに駆け込み鏡をみると、右目の黒目のあたりに何かがキラキラ光ってるのがはっきり見えます。
入ったのは細かな金属片でした。
体に機械を埋め込まれたみたいでカッコいいですが、無論喜んでる場合じゃありません。

病院に行くには遅い時間だったので、とりあえず家に帰って流水で洗いまくりました。
風呂場で息が苦しくなるまで洗い続けては洗面所で鏡を見てため息をつき、また風呂場へ。
何度繰り返してもゴミは落ちません。
単に目に入っただけじゃなく刺さってしまってるのかもしれません。
あきらめて翌日に眼科で見てもらうことにしました。
目を酷使してはいけないと、その日は「艦これ」もせず。
というかさすがにゲームなどやる気になれません。
といって布団に潜ってもすぐには眠れず、FMから流れるクラシックを聴きながら余計な事を考えます。
「このまま見えなくなるのかな。でも片目はまだ大丈夫だから。けど、運転とか大変だろーな」
うとうとしているとクラシック番組が終わり、かわってJ-POPが流れてきました。
普段ならスイッチを切ってしまうJ-POPの番組が、けれどなぜかその日は心にスッと入ってきました。
身体がピンチになると、そのぶん感覚が研ぎ澄まされるのかもしれない。
そんな事を思いながら心地よく音楽を聴いてました。


お酒の力を借りて眠った翌日。
目が覚めても、開いたのは左目だけでした。
右目のほうは、寝ている間に目ヤニがびっしりこびりつき、まぶたが開きません。
眠ってる間も体は必死に戦ってたんだな。
そんな事を思いながら洗面所で洗顔すると右目が開きました。
黒目についていた金属片は綺麗さっぱり消えていました。
昨日あんなに洗っても落ちなかったのに。


「炎症が起きてるので抗菌用と炎症を抑える目薬、2本出しておきます」
念のため会社を半休して行った眼科で、女医さんに棒読みで告げられました。医者にしたら何の変哲もない出来事なんでしょう。


家に帰って勝手口で靴を脱いでいると、コンクリの床にナメクジを2匹みつけました。
一匹は湿った地面を探してのたのたとし、もう一匹は干からびて死んでいました。
水分がない、たったそれだけで死んでしまう可哀相な生き物。
そんなナメクジを眺めながら、目にゴミが入っても治してしまった自分の体と比べてました。
人間はすごいな。ナメクジより遥かに進化した生き物なんだ。
しかも生きてるだけじゃない。音楽を聴いて感動することもできる。
大げさだけど「人間に生まれてよかったなあ」と思える二日間でした。
奥華子『ガーネット』、エレファントカシマシ『幸せよ、この指にとまれ』、どっちもよかったなあ。

それともうひとつ、今回の騒動で思わぬ副産物がありました。
夕べ洗顔しすぎたせいで、お肌がツヤツヤのテカテカだよ!
(でも、テカテカじゃない平穏な日々のほうがいいです)



憧れの点滴

週末に発症した風邪をこじらせてしまいました。
月曜日に無理して残業してたらミスを連発して
「こりゃ残業の意味ないわ」
ことわりを入れて途中で帰宅した後も症状は悪化。
翌火曜日は仕事を休んで病院に行きました。
仕事が忙しい中休んでしまったという後ろめたさもあり、
「先生、早く治るよう注射の一本も打って下さい」
と我ながらサムイボができそうな社畜発言。
先生は笑って聞き流し、
「代わりに点滴をうっておきましょう」
と言ってくれました。

点滴!

自分の記憶が正しければ、これが点滴初体験です。


実はずっと以前から、点滴に憧れてました。
むかし友人が何かで体調を崩して点滴をうった時に、
「点滴、むっちゃいいで! みるみる元気になるで! 毎日やってもらいたいくらいや!!」
恍惚とした目をして友人がそういうのを、私は内心羨ましく思い続けていました。
そして私にも遂にそのチャンスが!



病院のベッドに横になり、注射針を刺され、目の前にアンコウのようにぶら下がってる点滴袋を見つめ、私は思いました。
(全然、ドラマチックじゃない)
なぞの黄色い液体がドクドク身体に入ってきてるのに、一向にハイな気分になりません。
なにこれ、ただの水!?
もう少しお金払ってもいいからユンケルとか入れといてくれ~。
ガツーン!
「きた来た、キターッ!!」

を味わせてくれ~っ!



その後、家に帰った後も「ガツーン」「きたキタ」はなく、私のがっかり点滴初体験はこうして終わりました。
友人の点滴の中身がなんだったのか、今はとっても気になります。

誤解だらけですみません

こんにちは。
毎朝新聞を広げては暗い気持ちになるエトワ-ル☆です。
だってロクなニュースがないものね。
でも先日は一面にデカデカと明るいニュースが載ってました。

「第3の万能細胞、STAP作製」

山中伸弥教授がノーベル賞を取って一躍有名になったiPS細胞。
それと同等の多様性を持ち、より簡単に作れる万能細胞・STAP細胞を理化学研究所のチームが発見したそうです。
立て続けに快挙をなし遂げる日本の科学者陣、凄い!
そして気になったのが、記事に載ってた若い女性研究者の写真。
「なんで助手の写真が?」と思ったら。
この小保方晴子さんが研究チームのリーダーなのか!?
なるだけ先入観で物を見ないようにしてるつもりなのに「若いから」「女性だから」と軽く見てしまった自分が恥ずかしいです。失礼しました!

恥ずかしいついでに告白すると、この記事を読んでまず思ったのが、
「そんなに簡単に作れるなら、他国に真似され追い越されるのでは」と。
でも、そんな事考えてたら偉大な発見なんてできませんよね。
科学に国境はない。
こんな素晴らしい発見にケチをつけようとした自分が恥ずかしいです。
(落ち目の国に住んでると考えがセコくなっていけません)



ところで「理化学研究所」といえば。
むかし埼玉に住んでた頃、近所に理研の施設があったんです。
(最初はてっきり「マーボーナスの素」の工場だとマジで思ってました)
その施設は幹線道路の脇にあるんですが、木がうっそうと繁る暗い敷地内に風雨に汚れたコンクリの建物があるという風情で、周りの住宅地とは全く雰囲気が違いました。
はっきり言って「気味の悪い」場所でした。
いったい、中で誰がどんな事してるんだろ。
『セラムン』に出てきた巴教授みたいな人が「ミメットくん」とか言いながら試験管を手にほくそえんでる姿しか想像できませんでした。
今回のニュースで、それがどうやら誤解だと知りました。
そもそも理化学研究所って全国いろんなところに施設があるんですね。
(私は埼玉県和光市の施設しか知らなかった)
今回のことで自分の無知さ加減、偏見さ加減を思い知り反省しきりです。
(でも小保方さんが試験管を手にほくそえんでる姿は正直見てみたい、つか私もやりたいです)




それでも、あの理研の暗い雰囲気はやっぱり誤解されると思うんですよ。
小保方さんは自分の研究室を自分好みのキャラやグッズで飾ってるらしいから、ついでに施設のコーディネートもやっちゃってほしいですね。
第一印象って大事だと思うのですよ。

天体観測

エトワ-ル☆です。
3時間しか寝てません。
夕べは/Pと「しぶんぎ座流星群」を見に行きました。

去年の秋頃からどちらからともなく流星群を見に行こうと言い出し、/Pなどはカップ麺やら焼き芋のイモなど用意して行く気満々だったのですが今まで天候に恵まれず。
夕べも天気予報では曇りでしたが、いつものゲーセンを抜け出し見上げた空は満天の星々。
空気は肌寒いけど、今日行くしかない!
尻込みする/Pにジャンケンをして勝ち、この夜の出撃が決定です。
家に帰って万全の装備を着込み、手袋、マフラー、水筒、明かり、寝ころんで星を見るためのシートやら毛布やら用意していると、まるで8耐を見に行くみたいで楽しくなってきました。
そうして/Pの車に乗って和泉山脈の奥深く、葛城山まで行きました。

降り立つとそこは雲ひとつない星空。
天体観測の嫌われ者のお月さまも、この日は遠慮してくれてます。
いつもはぼんやりとしか見えない北斗七星が「これでもかっ!」ていうくらい存在感たっぷり。オリオン座も三つ星だけじゃなく「小三つ星」まではっきり。そして名も知らぬ数えきれない星々の大パノラマ。
幼い頃の記憶まで遡っても、こんなに星が見えた覚えはない。
小学生の頃島根で見上げた天の川もこれと同じくらい綺麗だったかもしれないけど、もう昔の事すぎて。
とにかく抜群のコンディション、素晴らしく綺麗な星空でした。

野原にシートを敷き、いい年した男二人で星を眺めておりました。
見つけた流れ星の数を競い合う、子供に帰ったようなひとときでした。
時折り遠くで走り屋がタイヤを軋ませる音が聞こえるほかは怖いくらい静かで、街の日常に慣れた耳には不思議な感じでした。
カップ麺を作る気にもなれないほど寒かったけど、なぜか心があったまった天体観測でした。

家に帰って、星が綺麗だった事を家族に話すと、父に「正月だから工場が休みで空気も澄んでいるのだ」と教えられました。なるほど!
寒いから来年は行かないと思うけどw
でも、たまにはこうして日常を離れて大自然に触れるのもいい事だと思いました。


飲んでるクスリのこと

おはようございます。エトワ-ル☆です。
毎朝、新聞を読むのが日課です。
我が家はとにかく新聞だらけ。
今は講読紙も減ったものの、一番多い時には「朝日」「毎日」「産経」「赤旗日曜版」「聖教新聞」それにスポーツ紙と、ひととおり目を通すだけで小一時間かかったものです。
(どんな家庭や)

今朝も毎日を読んでると「日本人の新薬開発者の業績が高校の教科書に掲載された」という話が載ってました。
薬学に興味はないので普段なら読みとばすのですが、この日は違いました。
「これって自分の飲んでるクスリだ!」

自分は数年前から「クレストール」というコレステロール値を下げるクスリをのんでます。
新聞には、その研究の先駆者である遠藤章さんと、研究者たちの新薬開発までの長い道のりが書かれていました。
普段なにげなくのんでるクスリができるまでには10年もの歳月と巨額の費用そして開発者たちの地道な努力があったこと、時には進退のかかった研究者たちの企業を超えた開発への執念が描かれ、そして新薬の成功が世界中の人たちの健康に役立っていることが淡々と書かれていました。


その成果であるクスリを毎日のように飲んでいる私には、まったく人ごとに思えませんでした。


自分は数年前に健康診断でコレステロール値の悪化が指摘され、以後服用量に変化はあれ飲み続けています。それ以来、頭痛(というか脳で血が滞っているような感覚)がやわらいだのを実感します。
(最近仕事場のストレスで症状が悪化してますが)
このクスリをもし服用していなかったら。
もしもこのクスリが開発されてなかったら。
今の自分はどうなっていたか。今もこうして呑気にブログを書いていられたのか。
そんな思いを抱く人は私だけではないでしょう。
その開発の先駆者に日本人の名前があったのが驚きで、嬉しく、今まで知らなかったことが恥ずかしい。
(毎年のようにノーベル賞候補に挙げられているそうです)

遠藤さん、開発者の皆さん、ありがとう。

現代社会に生きるということは、限りなく多くの人に支えられているという事。
それを改めて実感しました。
自分がお返しできることは何なのか、改めて考えさせられます。


それと、いっけん興味のない情報が一方的に飛び込んでくる新聞というメディアも、なかなか捨てたものではないと思いました。
プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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