私の映画遍歴

年に一度行くか行かないか。
そんな私が去年は4度も映画館に足を運びました。おそらく自己記録。
今年も既に行きました。そして今後も行く気満々です。
なにせTOHOの会員カード作ったくらいですから。
自分でも信じられないほどの豹変ぶり。
そのきっかけは間違いなく『君の名は。』です。

「映画って面白いな」
「映画はやっぱり映画館で見るべきだな」

そんなきっかけを作ってくれた『君の名は。』には感謝しないと。
(そしてこの映画を勧めてくれた人たちにも)


それにしても、自分はなんで今まで映画館に足を運ばなかったのか。
思い返すに、過去に見に行った映画がつまらなかったからです。
当たりもありましたが、相当外ればかり引いてた気がします。
というわけで、私が映画館に見に行った映画を、思い出せる限り列挙してみます。
題して『エトワ-ル☆の外れ映画人生を振り返る』。



『ゴジラ対ヘドラ』
記憶する限り、生まれて初めて見に行った映画。
小学校入学前後に親に連れて行ってもらいました。
その後の映画人生の迷走を暗示するような作品です。



『スヌーピーとチャーリーブラウン』
小学生高学年の時、弟を連れて電車で難波へ見に行きました。
子供だけで都心に出るのは初めてのこと。
当時の私にとっては大冒険でした。



『スターウォーズ』
中学の時、部活仲間で大挙して見に行きました。
その時初めてマクドナルドという所に行き、田舎者丸出しでドキドキしながら注文した際、店員に購入特典をちょろまかされました。
以来マクドへの不信は現在まで続いてます。



『風の谷のナウシカ』
兄弟3人で見に行きました。
下の弟は上から下まで青ずくめの服に身を包み(青色のとんがり帽子までかぶってた)観客から大いに注目されてました。
弟としては普段着で見に行っただけなのですが。



『劇場版ダーティペア』
独り暮らしを初めて一年目、朝日新聞のタダ券もらって見に行きました。
あまりにひどい出来にびっくり。豪華なスタッフ名の並ぶエンドロールに二度びっくり。TV版は面白かったのに。
唯一の救いはエンディング。セクシーなアニメと松原みきの歌は最高でした。



『Let's豪徳寺』
たまたま主演の三田寛子が舞台挨拶に来てました。が、壇上に登ろうとしていきなり階段で派手にコケてました。
駆け出しのお笑いみたいなパフォーマンスが強烈すぎて映画の中身はほとんど覚えてません。
同時上映は南野の『はいからさん』だったかな?



『サクリファイス』
タルコフスキーの遺作。
悪い映画じゃないですが、男二人で見に行ったのが基本的に間違ってた気がする。



『めぞん一刻』
熱狂的なファンがいる原作を大胆に改変し賛否両論を巻き起こした問題作。
まあ私は「ありかな」と思いましたが。
それより同時上映の『ア・ホーマンス』がひどかった。ファンでもない私としては、松田優作は『探偵物語』(もちろんTV版)だけで十分です。
(『野獣死すべし』!? いや角川映画は好きじゃないので)



『プライド・ワン』
バイクの世界選手権の映像の寄せ集め。
好きなライダーの懐かしくも貴重な映像が見れましたが、これを「映画」というのはどうかと。



『銀河英雄伝説』
初のアニメ化を歓迎して見に行きましたが、出来は可もなく不可もなく。
これも同時上映の『最終教師』がひどかった。芦田豊雄が監督して許されるのは『アラレちゃん』だけだと思う。
というかそもそもカップリングおかしいでしょ!?
(そーいえば「同時上映」って最近聞きませんね)



『私をスキーに連れてって』
何でこんなもん見に行ったんだろ?



『帝都物語』
当時は実相寺監督の過去の業績を知らずに見に行ったのですが… 
知った今でももう二度と見たくありません。



『火垂るの墓』『カリ城』『ナウシカ』『ラピュタ』『トトロ』
お得なオールナイト5本立てを見に行きました。
しかし初っぱなのボディブローが鬱すぎる。
この時のお目当てはラストの『トトロ』でしたが半分寝てました。結局トトロは今に至るも通しで見たことありません。



『ストーカー』
これもタルコフスキーの傑作。
我ながらいい選択肢だったと思う。



『クールランニング』
自分で見に行った映画の中では最上級の大当たり。
なのですが一緒に行った彼女が自分の手柄のごとくドヤ顔してたのがムカつくんじゃ!



『未来世紀ブラジル』
これを見に行った私を自分は褒めたい。
ちなみにカップリングは『シルバラード』だったか?
SFと西部劇ってどんなカップリングじゃ!



ノルシュテルン作品てんこ盛り
当時首都圏に住んでいたメリットのひとつが、こうした企画ものの上映に恵まれること。
安牌なのがわかりきっていたので、そういう意味で面白味はなかったですが。
ちなみに私は『話の話』より『霧の中のハリネズミ』のほうが好きです。



『シザーハンズ』
なんでこれ見に行ったんだろ?
(いい意味で)



『キャンディ・キャンディ』
『Marco 母を訪ねて三千里』

いずれも過去の名作のリメイク版。
私がアニメリメイク恐怖症に至った要因でもある。



『エスカフローネ』
会社の後輩を誘っていきました。
後輩は満足してましたが、当の私は「…」
たとえTV版と同じスタッフを揃えても、あの奇跡的名作を再現するのは難しかったか。



『ジャンヌダルク』
こちらはその後輩に誘われて行きました。
前半完璧、後半失速。惜しい映画だ。



『スターウォーズ・エピソード1』
誘われたら断れない映画それがスターウォーズ。
しかし大スクリーンだから許せましたが、TVなら見る価値もない作品でしたな。



『同・エピソード3』
駄目とわかってて見に行きましたが、想像の上を行く駄作でした。



『ハウルの動く城』
『風立ちぬ』

宮崎アニメもなんだかんだで誘われるし、断れません。
自分自身のアニメ原体験が『ハイジ』『マルコ』『コナン』なこともあるし。
『千と千尋』『もののけ姫』あたりも映画館行ったかもだけど覚えてません。



そして去年は『スターウォーズ・エピソード7』『君の名は。』『この世界の片隅に(2回)』と見てきました。


wikiとかで調べず記憶だけで書いたので年代とかデタラメかもしれませんが、今まで映画館で見た大半の作品を羅列できたと思います。

こうして見ると「意外といい映画見てるじゃん」とも思えますが、やはり外れ率も多く、何より絶対数が少ないですね。
逆に「なんであれ見に行かなかったの?」って映画がいくつもあります。
『惑星ソラリス』『ブレードランナー』『ムトゥ』……
最近だと『マッドマックス怒りのデスロード』や『シン・ゴジラ』も見とくべきだったなあ。

果たして今年はいい映画に出会えるでしょうか。
去年が豊作すぎたので、そこまで期待はしてませんが。

『ローグワン』見てきました

去年、友人に『スターウォーズ』の新作を見に行こうと誘われました。
てっきり『エピソード8』かと思い二つ返事でオッケーしたのですが、シリーズの外伝だと知ってがっかり。
とはいえ約束は約束。遅くなりましたが今日見に行ってきました。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。
上映形式は字幕のIMAX。私には初めての経験です。


日曜の夜でしたがガラガラでした。観客はせいぜい20人というところか。
とはいえこの映画館、『この世界の片隅に』を見に来た時もガラガラで、そもそもここが混んでるのを見たためしがない。なので人気度の参考にはなりません。
蛇足ながら私の住むこの近辺は世間の動向に疎いというか縁遠いというか、例えばローソンで『艦これ』のコラボをした時に「クリアファイルが瞬殺」とネットで騒いでいた時も近所の店ではキャンペーンが終わるまで棚に残っていたという具合です。
地理的にはそれほど田舎じゃないんだけど、なんでだろ。



映画を見た感想ですが、IMAXについては最初はドキリとしましたが、すぐに慣れてしまいました。
音は確かに迫力だけど、高い金を払うほどでもないかな、と。
(3D映画を見たのはディズニーランドのキャプテンEO以来かもw )
ついでにIMAX版の特典らしいポスターももらいました。が、デカすぎて持ち歩くのがいちいちジャマでしたw
(『この世界の片隅に』のクリスマスカードのほうが欲しかった)

映画の内容はスターウォーズとしてスタンダードな出来だったと思います。
日本人が作ったのかと思うくらいウェット気味な話でしたが。
まあ、払ったお金分は楽しめました。



こう書くとなんか散々な出来だったみたいに思われるかもですが、そうではなく、先月見た『君の名は。』と『この世界の片隅に』が素晴らしすぎたのです。
あの2作のクオリティが高すぎて、あれ以降見たドラマや映画はどれも古くさい作りに見えてしまうのです。

ほんと、あの二本はどちらも凄い映画でした。
ネットでは『君の名は。』だけを評価して『この世界の片隅に』をけなす人やその逆の人が少なからずいますが、どっちの映画も凄いと思います。
むしろ観客よりもアニメや映画に携わる同業者の方がわかってるんじゃないかと。
あの二本を見て危機感を持たないクリエイターは、よほど自分の道を迷わず進んでいるか、でなければ逆に作り手として終わってるんじゃないかとさえ思います。


そんな映画に出会えたのは素晴らしいことです。
しかし元々えり好みの激しい私が、あの二本の映画を見てしまったことで映画に対する要求というか敷居というか、そういう物がますます上がってしまった気がします。
こんな私を満足させてくれる映画に、今度はいつ出会えるかなあ。

言葉じゃ伝えきれなくて

先日、二葉百合子さんの唄う「岸壁の母」に感動したという話を書きました。
文章だけでは説得力がないので、迷いつつもこんな動画を紹介。





岸壁の母 - 二葉百合子

圧倒的な説得力と真心を併せ持つこの歌唱力。
こんな凄い人が今はもう引退してしまったのがただ惜しい。


紹介ついでにこんな動画も。




岸壁の母を歌い継ぐ 坂本冬美の挑戦

坂本冬美さんの気持ち、なんだかわかる気がしますよ。
テレビで二葉さんの「岸壁の母」を聞いた時、私も同じ思いをしましたから。

「岸壁の母」は、歌い継がれる価値のある曲だと思います。
こうして後継者がいるのは嬉しい限りですね。
(あ~、むしょうに舞鶴に行きたくなってきた)

今いちばん好きな曲はと聞かれたら

その後の私のPCがどうなったかをここでは書くべきでしょうが、今はその気になれません。
(こうしてブログを書いてるので、無事にインストールは済んだわけですが)
今日は朝からある曲に感動してて、そんな事を書く気分じゃないので。
なんというか、突拍子もなく、ある1曲にのめり込むこと、ありません?
「俺はこの曲が好きだぁ~っ!」って伝えたくなりません?
私は今がその時です。

私のその曲は、二葉百合子さんの唄う「岸壁の母」です。

今朝から何故かむしょうにこの曲が聞きたくて、仕事に行く前も、家に帰ってからも、動画サイトでむさぼるように聞いてしまいました。
おかげで私の部屋は一日でティッシュペーパーが枯渇しそうな勢いです。
ああ、二葉先生は偉大すぎるですよ。


もちろん「岸壁の母」が名曲なのは子供の頃から知ってはいました。
マンガ『マカロニほうれん荘』でもかおりちゃんの喫茶店でトシちゃんが「岸壁の母」をリクエストしてたくらいですし。
でも私がその素晴らしさに気づいたのは、ほんの数年前。
NHKのお昼の番組で出てた二葉百合子の、80才近いとは到底思えない圧倒的な歌唱力。そしてあまりに真摯でひたむきな姿。
私だけでなく共に見ていた父も母もテレビに吸い込まれるように釘付けになってました。
「二葉百合子ってこんなに凄い歌手なんだ」
「本物の歌手とはこういう人の事を言うのだ」

それが過去形じゃなく現在形なのがなおさら凄い。
単に上手いというだけでなく、浪曲出身の彼女の歌は、歌う言葉が生命力を持って聞く人に迫ってきます。そして同じく浪曲出身の三波春夫さんもそうでしたが、年をとっても声が枯れるどころか、声艶が全然衰えないのですよ。
なんというかもう、理屈抜きで凄いです。全盛期の浪曲家のポテンシャルはもはや「ロストテクノロジー」と言いたい。

そんなわけで、いまさらながらですが「岸壁の母」、名曲ですよ。
(ついでに『マカロニほうれん荘』も名作ですよ)



嬉しいニュースです

最近またブログをサボり気味で、そろそろ書く事がたまってきたかな… と思っていた矢先、嬉しいニュースが飛び込んできました。

「中村東蔵さん、人間国宝に認定」

中村東蔵(とうぞう)さんは私の大好きな歌舞伎役者の一人です。
東蔵さんの知名度はそんなに高くないと思います(一緒にニュースを見ていた母は知らなかった)。主に脇役で舞台を引き締めてこられた人だから。
だから余計に、このニュースは嬉しいです。
東蔵さん、おめでとうございます!


自分が関東在住だった頃は年に何度となく歌舞伎座に通い、何度となく東蔵さんの名演技を眺めてきました。
私の一番のお目当ては芝翫さんでしたが、中村一門という事で同じ舞台に東蔵さんが出る事も多かったのです。
東蔵さんはまず、何をやらせても上手い。
男役、女役、若い役から老け役、身分の低い役高い役、まあ呆れるくらいなんでもこなされます。それも「ソツなくこなす」なんてレベルじゃなくて、どれもこれも素晴らしい。どの役にも命がこもってます。逆に見ていて「この役は東蔵さん似合わないなあ」なんて事はまずありません。
「脇役は大事」というのは頭ではわかっているのですが、東蔵さんを見ているとそれを痛感します。脇がきっちりしていると舞台が映えるんですよね。それも主役を張る役者以上の演技力を持つ東蔵さんだからできることです。
(蛇足ながら、そんな東蔵さんの役の中で私が一番好きなのは「封印切」のおえんです。東蔵さんがおえんをやると、舞台はおろか見ている自分まで江戸時代の大坂にタイムスリップした気にさせられます)


一度、歌舞伎を見終えて銀座を歩いてる時、スーツ姿の東蔵さんをお見かけした事があります。
回りの歩行者にまぎれていても、歩き方の品格がまるで常人と違うんです。連れと二人、顔を見交わして、
「あれ、東蔵さんだよね」
どちらからともなくそう言って笑ってました。やっぱり本物の役者のオーラっていうのは凄いんです。


私は「人間国宝」なんて制度はあまり好きじゃありません。受賞する人の多くは既に名声を得ていて、いまさら名誉も手当ても必要ない人ばかり。それも歌舞伎に関していえば家の格、名跡の格が重んじられて実力本位で選ばれてない気もしますから。
だから東蔵さんほどの人でも、脇役だからもらえないだろうと私は思ってました。それだけに今回の認定は心から嬉しく思います。

しかし、私が芝居を見ていた頃でさえ歌舞伎の脇役不足は深刻でしたが、今はどうなんでしょう。先代の又五郎さんや今の東蔵さんに代わって歌舞伎界を支える人材はいるのでしょうか、心配ではあります。

これをきっかけに、歌舞伎役者も主役だけが注目されるのではなく歌舞伎を支えるいろんな人にスポットがあたってほしいです。

プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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