そのままの君でいて

「艦これ」を始めとして、私はDMMの計略にハマりまっぱなしです。
現在やってるのが「艦これ」「城プロ」「銀英伝」「ぷらねっときーぱー」と4つもあります。
(「ぷらねっときーぱー」はたまにログインする程度だけど)
そして先日、「ストライクウィッチーズ」の配信が始まりました。
アニメファンとしてはやらないわけにはいかなかった。



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やたらあざといゲーム画面。



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事前登録特典のカードはリーネちゃん(右)を選びました。
別にバルクホルン(左)が嫌いなわけじゃないですが。



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もっさん、おっすおっす!



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戦闘画面。
ターン制なのでのんびり戦えます。



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銃を振り回して喜ぶウィッチたち。

戦い以外にもいろんな要素がつまったゲームなので楽しめそうです。
なによりも他のDMMゲームと比べて抜群に軽いのがいい!
良質のブラウザゲームだと思います。



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芳佳(よしか)ちゃんも相変わらずでなによりです。
いつまでもそのままの君でいてね。

Uちゃんを組む(4)

うちは兄弟揃ってプラモが好きなのですが、弟は私と違って手が早いです。
今日も出来上がったばかりのプラモ (1/35 ベルゼルガ)を見せびらかしに来たのですが、塗装を含めて「一晩で作った」とか。
私には想像もできません。

そんな手の遅い私が作るUボート。
まだまだ道は半ばです。



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そうはいいつつ、後は基本的に塗るだけなのですが。
珍しくキチンとマスキングしました。



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うん、いい感じに塗れた(遠目には)。
木目とかはエアブラシだけで適当にやってます。
どうせ汚すんだし。



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艦橋に続く機銃座の木甲板は複雑な形状。
ここはいつもの「マスキングゾル改」を使いました。
見ての通りきっちり塗り分けできてます。
くどいですが、ぬるま湯につけて歯ブラシでこするだけで取れる「マスキングゾル改」はホントにホントに便利ですよお。



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この面構え。まさにUちゃんそのもの。


もう9割方できてるのでしょうが、手が遅いのでいつ完成するかはわかりません。
(続く)

晴天の霹靂


読書は嫌いではありません。でもあまり読みません。
沢山読むより、いい本が読みたいのです。
といって世間様がいう「いい本」をパラパラめくっても、大抵は私の心に響かない。そのままポイ捨て。運がよくても本棚の肥やし。
そんな本棚の肥やしの中にシェークスピアがあります。三十代で近松に目覚め、セルバンテスの魅力もようやくわかってきましたが、この大物は自分の琴線に触れたことがありません。
それが今朝、なんとなく買って放ったままの『マクベス』を読み流してみたところ、なんとすらすら気持ちよく読めるじゃないですか!?
まるでひどい便秘から開放されたような清々しい気持になれました。

自分が年をとったせいでシェークスピアが理解できるようになったのか!? それにしても51才で開眼とか遅すぎないか?
いや、どうやら年齢のせいではなさそう。
本文の後に長々と書かれた解説を読んで、その理由に気づきました。
この解説、非常にわかりやすく読みやすく面白い。いわゆる学者肌の文体ではない。
その解説を読み進めるうち、こんな一文が出てきました。

 ついでにいうと、ぼくの『子午線の祀り』という芝居は、

唐突に自分の好きな戯曲のタイトルが出てきて仰天し、慌てて背表紙を見ると、そこには紛れもなく 「木下順二訳」と明記されていました。
これで、自分が今までずっとシェークスピアが嫌いだった理由がようやく、分かりました。
今まで、いい訳本に出会わなかっただけなんだと。

今まで訳者なんか気にせずにいたのですが、よく考えたら、いや考えるまでもなく、海外本なんて訳がよくないと何の値打ちもないよね。


ともあれ、これで遂にシェークスピアという高い峰に挑む勇気が沸いてきました。
背表紙の『木下順二訳』を目印にすればOKなので気が楽です。

苦節2年10カ月

エトワ-ル☆提督です。
今思い出しても辛かった春イベ。
攻略ペースが遅かったので資源は1万しか減らず、バケツは終始ほぼ満タンをキープしましたが、代わりにネジを使い込んでしまいました。
特に「改修は1日1度」という戒めを破りRo.44(イタリア版二式水戦)を戦時急造したのがデカかったです。後悔はしてませんが。
なのでイベント後はネジの回復に努めています。

週1で「北方」を、月1で「ろ号」をクリアして、ネジ数がヒトケタにならないよう苦慮しています。
(「東方」は、毎週はキツいので月1で)
週1で挑む「北方海域」(正確には「敵北方艦隊主力を撃滅せよ!」)は3-3、3-4、3-5海域を合計5回クリアすることで達成され、ネジ3つがもらえます。
3-5は勲章をもらうため月の最初の週でクリアするとして、問題はその後。どちらも羅針盤に左右されるものの、楽なのは圧倒的に3-3です。
しかし私は敢えて3-4に挑むことにしました。
理由はただひとつ。「初風」のゲットです。
そうです。古参の横鎮提督のくせに、いまだ所持してません。
一時期は「初風」を揃えれば全艦コンプ、という時期もあったのですが、この娘だけどうにもゲットできずにいました。
この際、資源とか気にせずひたすら3-4での初風狙いに挑みます。
編成は戦艦2(大和型)、空母3、龍驤というクソ重い編成。イベント後だというのに資材が減っていく~。その上ボス到達率がひどいったら。

しかし。しかし。しかし!
頑張った甲斐がありましたよ。



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苦節2年10カ月、遂に天然ものの「初風」を釣り上げたぜ!
これでいつ十六駆編成任務が来ても大丈夫!
しかし今見ると当時の艦娘の絵って考証的にはかなり雑ですね。12.7cm主砲が全然似てません。
むしろ最近の艦娘の絵の考証が相当キチンとしてるというべきでしょう。
最近は若い提督も私より軍艦知識に詳しい人が少なからずいたりして、いろんな意味で古参のエトワ-ル☆提督としても負けられませんよお。

とりあえず、Uちゃんの建造がんばらないと。

Uちゃんを組む(3)

Uちゃんの建造、なかなか進みません。
とりあえず現状を報告します。

本体に真鍮線で手摺りを付けましたが、中々難しくすぐ取れます。それを何度も付けては外れの繰り返し。
一方艦橋のほうはそれなりにいい感じです。



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写真や箱絵を見ると、艦橋の手摺りの周りに木でできたベンチのようなものがあるので、それも再現することにしました。



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ちょっとデカすぎたか。
後で機銃を付けた時に後悔しそうです。

あと、甲板の段差の部分にタラップ状の階段を付けました。
不遜にも『コメットさん☆』のDVDを見ながら作業してたのですが、まさに階段を取り付けている瞬間にヒゲノシタの変身シーンに遭遇して噴き出しました。
当然、階段は全損。業の深いじじいです。
くそう、あんなのがバンクシーンなのに(以下略)



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前部魚雷発射管は1門だけ発射態勢にしました。中に穴を空け、フタらしき円盤も作ってそれらしく。



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後ろの舵やプロペラガードもこの段階で取り付け。
先にやると絶対ぶっ壊す自信があるので。


さあ、あとは本格的に塗るだけです。
それが私には苦痛なのですが。
情けないくらい塗りのセンスがありません。
でも今回は沈めてしまったUちゃんのために頑張る。ガルル~ッ。
(続く)



立‐Ritz‐

ブログに書くネタを思いつきません。
プラモ作りも滞ってるし、頭の中は書きかけのコメットさんの小説の落とし前をどうつけようかでヒャッハー中だし。
まあそんなわけで先日弟が貸してくれたマンガの話でもします。

『立‐Ritz‐』という面白おかしいマンガです。

このマンガ、私が最近ハマっている『咲-Saki-』というマンガの制作秘話ということになります。
『咲-Saki-』自体、人気はあるといっても爆発的に売れているというほどではないだろうし、そういうもののネタ本など需要あるのかなと思いながら読みましたが、1ページ目で噴きました。
なんか、そういう心配をする事自体バカらしくなるほどブッ飛んだ話です。
ここまでやりたい放題のマンガは久しぶりに見ましたよ。例えていうなら梶原一騎原作の劇画を無理やり読まされているような、「ここに書かれている事は全て真実である!」と念を押されてるような、そんな昭和テイストたっぷりの薫りを今の世に間違って持ち込んできたような、もう自分でも何言ってるのか若乱用になってきましたが、私の脳内イメージを言葉にするとそんなかんじです。

久しぶりにバカバカしい話を読ませていただきました。傍らにいた母が私の読んでる姿を見て笑ってました。そんくらいバカバカしい話でした。

Uちゃんを組む(2)

こんばんは、エトワ-ル☆です。
ニチモUボートⅨC型の製作の続きです。

プラモに限らず段取りが悪い自分です。
特に今回は、普段作ってるウォーターラインと違いフルハル(喫水線の下もあるタイプ)なので勝手がわかりません。
作ったり途中で塗ったりまた作ったり、試行錯誤しながらやってます。



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思い切って先に上下をくっつけちゃいました。
塗り分けには不便かもしれないけど。
このプラモ、モーターと電池を入れて水上走行も可能なんですが、おそらくそのせいか下半分がとても頑丈です。
ウォーターラインのように完成後に船体が反り返ったりする心配は全くなさそう。



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実物の写真では船首部分に穴が空いてたのでピンバイスで空けました。よく見るとUボートって、潜水艦のくせにそこらじゅう穴だらけなんですよね。
実は潜水艦のプラモをほとんど作ったことがないので、今回の製作は驚くことだらけです。



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エアブラシを買ってからは何も考えずにサフを吹く習慣がついてしまいました。
が、やってからよく見たら甲板の木目がちょっと消えかかってた。ヤバいヤバい。



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甲板だけ先に塗ってしまいました。
深く考えずエアブラシでサクサクと。
アホなので完成時の色のバランスが頭の中で想像できないので、こんなふうに少し塗っては組むという手間のかかる事をしてます。
もっとも私にはマスキングテープと、なにより絶対の信頼を置いているマスキングゾルがあるから、こんな事しても平気へいき。



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基本的に素性のいいキットであまり手を加えるところはなさそうですが、手摺りは真鍮線に替えました。
後からやると却って面倒そうなので、早々に着手。



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なかなか上手くくっつかないのでマスキングテープで押さえてます。
ほんと不器用だな、わし。



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艦橋部分は細かい所に手を入れました。
ここくらいしか頑張れるところないから。
今回は真鍮線が大活躍です。プラモ屋で買うと結構いい値段がするのですが、100円ショップに行くと使い切れないくらいの量が手に入ります。
完全な互換品とはいかず、百均のはくねくね曲がるのでマスト等には使えませんが、むしろ今回のような曲がった手摺りなどはこちらのが使いやすく、上手く使い分ければ強力な武器になります。


まだ製作は途中ですが、本当にかっこいいキットです。
たまには大スケールもいいものです。
(続く)


気に入った3冊(その3)

最近読んだ本の中から気に入ったものを取り上げてます。
3冊目はこれです。
私にとってはとても嬉しい一冊です。



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『這いよれ! ニャル子さん』
逢空万太 GA文庫


何が嬉しいってね。
今まで何度となくラノベを読む事にチャレンジしては挫折してきた私が、初めて心の底から「面白い!」と思えたんですから。
まことにめでたい、記念すべき一冊ですよ。


読んだ事のある人、アニメを見た人ならわかってるでしょうが、はっきり言って「しょーもない」話です。無論それがいいのです。
「私がラノベに求めていたものはこれだ!」というわけではないのですが、とにかく楽しく読めました。『ハルヒ』も『ゼロ魔』も、その他いろいろ駄目だった私がなぜこれならOKなのか、どう違うのかが自分にも説明できませんが。
ひょっとしたら私の適応力が上がっただけかもしれませんけどね。


そういえばほぼ同時期に『織田信奈の野望』という本も読みました。これも意外と読めました。最初は読むのも辛かったのですが段々と慣れてきて、一見アホな主人公もこれはこれで一本筋の通った漢に見えてきました。やはりヒット作にはそれなりの理由があるという事でしょう。
『織田信奈』の方は続きを読みたいとまでは思いませんが、『ニャル子』は既に続きを読んでます。


なんとかラノベが読める身体になった自分を少しだけ褒めてやりたいです。継続は力なり。

気に入った3冊(その2)

最近読んだ本の中から気に入ったものを取り上げてます。
今回は(漫画ですが)これ。


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『咲-Saki-』 小林立

これのアニメが面白かったというのは以前お話ししたのですが、その後、原作の漫画の方にもハマりました。

麻雀マンガでありながら見ての通り「萌え」を前面に出している。そういう意味で今までになかったタイプの作品ですが、単にそれだけにとどまりません。アニメを見ていた時もうっすら感じていたのですが、とにかく作りが丁寧なのです。


主人公たちの戦いぶりは自分や他人の牌があらかじめ見えているかのようなチートプレイ。一見なんでもアリの安っぽいマンガにみえてその実、麻雀という競技の基本をキチンと押さえています。土台がしっかりしているからこそ、主人公やライバルたちの華麗な打ち回しが一層映える。
そしてそれ以上に惹かれていくのが、キャラクターの描き込みの丁寧さ。派手な展開に最初は気づかなかったのですが、細やかで行き届いた人物描写に、読み進めるほどその世界観に引き込まれてしまいます。

話のおおまかな流れとしては、高校の麻雀部が5人一組のチームでインターハイを勝ち上がっていくというストーリー。
(『咲-Saki-』の世界では競技麻雀が世界的に人気があるという設定)
麻雀は4人で戦うので、例えば県予選の決勝だけで4×5の20人が戦うわけですが… このマンガでは恐ろしいことにその20人のキャラのほぼ全員に性格づけがされています。
主人公にやられるためだけに登場するキャラ、というのはほぼ皆無。登場人物ひとりひとりに感情移入できてしまうので、どのキャラにも勝ってほしい、負けてほしくない。そんな気持ちにさせられてしまいます。

こういう書き方なので話が盛り上がるのもむしろ当然。そのぶん作者の負担は大変なものだと思うのですが、その描写はどこまでも丁寧。いや、丁寧なあまりテンポが遅すぎたり、戦いが終わった後の描写も長々と続いたり、
(女性が描いたエロまんがを読まされているようなw)
アニメから入った私はコミックスを読んで驚きました。
「そこまで書くのか」と。

作品の完成度という意味ではやりすぎだと思うのですが、でも読んでいて嫌な気にはなりません。
この作者さん、この作品に、この登場人物たちに、よほど入れ込んでるんだなあ。


アニメの方はストーリーの盛り上がりを重視して、その前後の話は多少端折っています。アニメの方はあれでよかったと思うし、原作の濃厚な味わいもこれはこれでいい。どちらも好きだし、上手いこと棲み分けできてるなあ、と思いました。

まだ8巻までしか読んでませんが、これからまだまだ登場人物増えそうで「大丈夫か?」とは思いますが、続きを読むのが楽しみです。



それほど魅力的なキャラが多い『咲-Saki-』 。
勝手ながら自分の好きな『咲-Saki-』 キャラランキング(途中経過)を作ってみました☆


10位(同率)
 竹井久(清澄高部長)
 国広一(龍門渕高)
 東横桃子(ステルスモモ)

もう好きなキャラ多すぎて、部長をこんな所に追いやって申し訳ない。まこさんはランク外にせざるをえない。


9位 藤田プロ

周りが高校生ばかりなのでおばさんに見えてしまう気の毒なヒト。
よくあんなバカ食いして太らないもんだ。成人病には気をつけてください。


8位 片岡優希

見た目でいえばトップクラスに好きなのだが、なにせ個性的キャラが多すぎるからなあ。京ちゃんとお幸せに。


7位 福路美穂子

「ザ・いい人」。並のマンガやアニメなら「一番好きなキャラです」と断言できるくらい好きなキャラです。


6位 宮永咲

最初は一番好きなキャラだったんですが… 知らなかったんです。まさか人間じゃなかったなんて。
お姉さんも凄いらしいですね。


5位 天江衣

衣はかわいいなあ


4位 原村和

自分が巨乳キャラに惚れるということはまずありません。それほどののかが魅力的だということです。
(今までに惚れた巨乳キャラは則巻みどり、式条沙織、原村和の3人だけ)


3位 龍門渕透華

パッと見は典型的なお嬢様的やられキャラですが、話が進むにつれ魅力全開。高貴な姿といい秘めたる優しさといいメテオさんを彷彿とさせますが、衣のためを思う時には清々しいまでに優しさを前面に押し出してくる、そのまっすぐなところがヤバい。私のハートはとっくに透華様にえぐられっぱなしです。ときおりメテオ様より魅力的に思えてくるから困る。



2位 池田

人気ありますね池田。
やたら名言吐きまくるし。
いいよね池田。


1位 加治木ゆみ

とても高校生に思えない落ち着いた魅力。県予選の決勝で人外の化け物と戦っている最中も己の力をわきまえ淡々と戦うその姿に惚れました。

「まだまだここで牌を触っていたい
 できれば何局でも
 ここで続きを打ちたい気分だ」

対局後の彼女の言葉は、読者の思いでもあり作者の思いでもあるでしょう。


この漫画の奥深いところは、たとえセリフがなくても牌の流れを見ることでその人の思いまでもが伝わってくるところです。そういう意味では何度も読み直して楽しめる美味しさがあるし、麻雀漫画の可能性を広げてくれる凄いマンガだなあと思います。

気に入った3冊(その1)

エトワ-ル☆です。
一時期は年に1、2冊しか読まない時期もあったのですが、ここ数年は人並みに本を読んでます。ブログでいちいち取り上げてませんが気に入った本も少なからず。
今思い出してみても『ダライ・ラマ自伝』『ちょっとピンボケ』『サボ島沖海戦』『死闘の駆逐艦』『海上護衛戦』などなど、ジャンルを問わず面白そうなものを幅広く読んでます。
(幅広くといいつつミリタリー物ばかりだな)

機会があればそういうのの感想も書きたいですが、さしあたってはこの数カ月に読んだ中で面白かった本を3冊取り上げたいと思います。
今回はこれ。



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『ドン・キホーテ』
セルバンテス作 牛島信明 編訳 岩波少年文庫


一年くらい前からこの小説が何故か気になっていたのですが、難しそうな古典ということもありなかなか手が出ませんでした。
去年の暮れに志摩スペイン村に行った時「ここなら『ドン・キホーテ』がどんな話なのかわかるだろう」と思ったのですが、アトラクションを見たら余計わからなくなりました。
今年に入ってコミックス版も読んだのですが、シッチャカメッチャカな話で何の理解も得られず。
埒があかないので図書館で腰を据えて本編を読もうとしたものの15分ほどで挫折。
そんな苦闘を続ける中、子ども向けに書かれたこの本に辿り着き、ようやく『ドン・キホーテ』がどんな話なのかある程度理解できた次第です。

私を含めて大抵の人にはこの話、「風車を怪物と間違えて戦いを挑むとんちんかんな老騎士の話」というイメージしかありません。
けど、数百年に渡って読み継がれてきた名作と言われる本だから、それだけではない奥深いものがきっとあるはず。
そう思って読んでみたら、やはり面白かった。
ストーリーうんぬんよりも、話の端々にみられる含蓄のある言葉に魅せられます。ぶっちゃけ、主人公のドン・キホーテとサンチョ・パンサの呑気な会話を読んでるだけで不思議と心が満たされます。
そういう意味では、これは小説と思って読むよりも、何も考えず書かれている言葉の味わいを楽しむ、そんな本じゃないかなと、私はそう思いました。

この本は正確な訳本ではなく、本編を1/6にまで抜粋した本です。というより訳者が入念に取捨選択し再編集した本です。
どんな素晴らしい小説でも数百年も経てば陳腐化するのは避けられませんが、訳者は過去の名作の本質だけを摘み取って絶妙にブレンドしたものを読者に提供してくれています。あとがきにその苦労がさらりと書かれていますが、本当に大変な仕事、そして素晴らしい仕事だと思います。
もちろん、本物の風味を知りたければ全訳本を読めばいいわけだし、そのとっかかりとしても、またこの本自体が完結した一冊の優れた本としての価値も持つ、そんな最良の一冊だと思います。

唯一の不満は、というか別に私は不満じゃないのですが、これが推奨年齢「中学以上」とか絶対ウソだろ。学校の図書館にこんなもん置いても生徒が見向きもしないのは請け合ってもいい。
作者が50才を過ぎてから書いたこの本は人生の酸いも甘いも噛み分けてきた人間が読んで贅沢なひとときを味わうためのものだと私は確信してますよ。
そういう意味で、これは「子供向け」という殻を被った、その実、私のような人間(=おっさん)のために書かれた本だと思います。訳者自身がそういう本の必要性を感じ、子ども向けという名目でこの本を創りあげたのだと私は思いました。



こういう本をあまり読んだことがないので、この本の良さをうまく伝えられないのがなんとももどかしいですが、今年読んだ本の中では間違いなく一番面白かったです。
(今年は半分残ってますが、そう断言できるレベル)

プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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