ミルクで乾杯!

マクラーレンホンダのアロンソが今年のインディ500への参戦を表明した時は、悲しく思ったものでした。
「現役F1ドライバーがインディに参戦」と聞けばいかにも華やかですが、裏を返せば、現在のマクラーレンホンダに優勝を争える力がないということ。
伝統のモナコGPを欠場してまでインディに参戦するアロンソの気持ちもわかるし、チームの苦悩もわかるだけに、そうせざるを得ない現状が悲しい。
むろんインディを馬鹿にしているわけではありません。
特にインディ500はモナコGP、ル・マンと並ぶ偉大なレースだとわかってますから。
そんな複雑な気持ちでむかえた今年のインディ500でしたが、まさかこんなどんでん返しが待っていたとは。
いや、アロンソが活躍というわけではないのですが。

残念ながらレースそのものは見てません。
ニュースはまったく唐突にやってきました。

「佐藤琢磨、インディ500優勝」

すぐには言葉の意味が理解できませんでした。
めちゃめちゃ凄いことだと頭では理解しても、全く実感が沸かないので。



これがどれだけ凄いことか。
日本ではモータースポーツの評価があまりに低いのでわかりづらいかもしれませんが、たとえるならば「錦織圭が全米オープンで優勝」とか「松山英樹がマスターズを征した」とか、そのくらい凄いこと。
これは間違いなく日本のモータースポーツの歴史に残る、いや日本のスポーツの歴史に残る快挙です。
ネットのニュースなどではその凄さが全然伝わってこないのが歯がゆいです。
しかし今朝の新聞では一般紙、スポーツ紙とも相応に大きく取り上げていて、私は新聞のことを少し見直しました。
(ネットも見習え)


今はまだ感動で頭真っ白ですが、これだけは言わないと。

おめでとう、
琢磨、おめでとう!



琢磨ももう40才ということでF1復帰は厳しいでしょうが、この調子でインディのシリーズチャンピオンを取ってほしいです。そして、いつかル・マンでも勝ってほしい。
そして琢磨だけでなく、小林可夢偉や資金難に苦しみながらレースを続ける若いドライバー、ライダー達の活躍の場がもっと広がってほしいです。
ともあれ今は、ただ嬉しいっ!☆☆☆
インディで35万人の祝福を浴びながらミルクを飲み干した日本人初の男、佐藤琢磨に、私もミルクで乾杯だ!!


呉色よりなお淡く(おまけ)

先頃作った「青葉」、私には珍しくディオラマっぽいものを作ってみたわけですが、せっかく作った飾り台なので「青葉」だけじゃなく他のものも浮かべて(飛ばせて)みましたw




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1/700陽炎型(雪風?)駆逐艦の食玩

そりゃ重巡が浮くんだもん、駆逐艦だって浮くさ。





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某宇宙戦艦

定番すぎてノーコメント。




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彗星帝国でもうさぎは跳ねよるんですかねえ。



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こうの先生、片渕監督、しょ~もない事してごめんなさい。




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今回の「青葉」は映画のガイドブックを参考になるだけ似せて作ったつもりですが、どうにもわからない箇所がありました。
マストに掲げられた信号旗が判別できなかったのです。
何が掲げられているのか、わかった人がいたら教えてもらえないでしょうか?
よろしくおねがい致します。





戦艦づくし

エトワ-ル☆提督です。
遅くなりましたが春イベの結末を語ります。
前回、E5の堀りで「ローマ」をゲットしたところまで書きました。
その後、装備を整え直して本攻略。

編成は第一、第二艦隊がこんなかんじ。

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攻略には機動部隊を選択。
いただいたばかりの「ローマ」がしれっと混ざってます。
それと空母群にひとり軽空母が混ざってますが「龍驤」はまぎれもなくうちのエースですから。



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第二艦隊。
「阿武隈」の出番が増え、2隻目が欲しくなる誘惑にかられます。

支援は道中、決戦共に出しました。



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雪の女王を思わせる敵ボスさん。



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ゲージを削る最中に「リットリオ」さんが来ました。
彼女を改造した「イタリア」は持ってますが、「リットリオ」(斧)という名前が好きなのでこの娘も育てることにしましょう。



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などと思ってた直後に2隻目の「ローマ」まで。
1隻目は2年間探したのに2隻目は数日後。
せっかくなので適当に育成してパスタ砲だけいただきますか(鬼畜)。



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順調にゲージを削りいよいよラスダン。
ここで速吸ちゃんを投入、万全の態勢でのぞみます。



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本気で怒る北方水姫さん。
でもかわいい。
(ほっぽちゃんの遠い親戚でしょうか)

ここは「速吸」チャージが効いたか、昼戦で勝負あり。
前イベに続きラスダン一発クリアです。



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クリア報酬に飛行第六十四戦隊の隼をいただきました。
そう、言わずとしれた「加藤隼戦闘隊」です!
これは唄わずにはおれません。

 エンジンのぉおぉとぉ~ごお~ごおぉ~と~
(あきつ丸に乗せたい~っ)



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そして今イベ最終目標のソビエト戦艦「ガングート」をゲット。
欲をいえば上坂さんの巻き舌で声を聞きたかったですが。
この数日で「リットリオ」「ガングート」そして2隻の「ローマ」と新人戦艦が増えちゃいました。

そんな君たちに早速仕事をあげよう。
まだゲットしていない補給艦「神威」の探索だ!



17052612.jpg

というわけで新参3戦艦をE-3の探索に向かわせましたが、
弱いですね
弱いというかモロいというか。
特に「ガングート」。
なんか出撃のたびにドック入りしてる気がします。
実装艦の中では史実で最古艦になるので仕方ないけど。
むしろ今まで最古艦の座を守ってた「金剛」さんがチートレベルで強かっただけかもしれません。

いずれにせよ資源がみるみる減っていきます。
そして現れない「神威」。
せっかくの休日、のんびりカレー作りをしたかったのですが、それどころじゃありません。
それにしてもボス戦でのドロップが何故か「づほ」ばかり。
今日はカレーより玉子焼きにしとけってことでしょうか?

いっぽうの海防艦「択捉」探索班(旗艦ローちゃん他)は優秀でした。




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わずか5周で「択捉」ゲットです☆
「艦これ」待望の海防艦が占守型ばかりか択捉型まで一気に実装とは嬉しい誤算です。
来るか、念願の鵜来型!?


「神威」は結局来ずじまいでした。
周回53周(うち撤退4)、最終日の朝まで頑張りましたが。
本攻略より「神威」探索に資源を使い込みました。
ま、やるだけやったので後悔のしようもありません。


今イベで「ローマ」をゲットできたのは収穫でした。
が、未だ見ぬフルコンプに向け、エトワ-ル☆提督の冒険はこれからも続きます☆


呉色よりなお淡く(7)


先日、アニメ映画『この世界の片隅に』に触発されて1/700「青葉」を作りました。
一応完成はしたのですが、せっかくなので映画のワンシーン風のディオラマを作ってみたいと思います。
というか、最初からそのつもりで作りました。



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透明のアクリル板に「波のうさぎ」を描いてみました。
(これは練習)

映画の中ですずさんがこのうさぎを描くシーンがありますが、すずさんはたった二度の筆さばきで「さっさっ」と描いてました。
「そんなの無理っす!」
先月、こうの先生の原画を見る機会がありましたが、先生はうさぎの輪郭に沿って丁寧に筆を使っていました。
(先生も人間だった)
なぜかホッとしました。というかすずさんが超人すぎる。




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使ったのは白のアクリル絵の具。
100均で買った安物ですが、すずさんも画材に恵まれていたとは思えないので、これでよし。




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「青葉」本体には前もって艦底に大穴を開けておきました。
そこに透明なプラ棒を差して映画のあのシーンを表現。
土台はエアブラシで塗装した透明プラ板で海面を表現。
自分の思い描くイメージに近づいてきました。



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背景にも透明プラ板を使用。
エアブラシでガイアカラー「純色シアン」を薄く吹いて青空を表現。
雲はアクリル絵の具で描きました。




17052004.jpg

最後に、大空を舞うサギを描きました。
近所の川辺に行くと本物のサギが身近に見れますが、「見れる」のと「上手く描ける」のは別問題ですw

土台の前後にアクリル板を据えてディオラマ完成です。




17052008.jpg
(クリックで拡大)

「ディオラマ」というほどおおげさなものではないですが、映画のあのシーンを再現してみました。




17052006.jpg
(クリックで拡大)

外にも持ち出して撮影してみました。
「青葉」が朝日に映えます。




17052007.jpg
(クリックで拡大)

夕刻、室内にて撮影。
アクリル板を使ったディオラマは光の具合で見え方が変わるのが楽しいです。
ああ、また映画が見たくなってきた☆


休日のローマ

こんばんは。
「艦これ」春イベ真っ最中のエトワ-ル☆提督です。
今回最大の目標はイタリア戦艦「ローマ」の奪取。
この週末は「ローマ」探索に費やす覚悟です。

しかし彼女と邂逅できるのはラスト海域のE5。
そのために、まずはE4を攻略しないと。



先人の方々の研究により、E4では潜水艦を含む空母編成が効果的とのこと。
さっそく真似させてもらいました。



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出動してもらったのは、回避の高いろーちゃんです。
最近手に入れた「潜水艦搭載電探&水防式望遠鏡」(長い!)を装備して、さらに回避等の性能を上げます。



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編成はまあこんな感じで。

確かに途中の攻略は順調でしたが、最後ボスに止めを刺すところで何度もつまずきました。
原因は不明。単に運が悪かっただけかも。



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しかし眼福のひとときではあった

ようやくE4を制覇し、いよいよ「ローマ」の待つE5に進撃です。

いつもは攻略がてら堀り進めるのですが今回は本気なので、本攻略に先立ち「丙堀り」を行います。
三段階の難易度のうち最も低い「丙」難度で、目的の艦(今回はローマ)が出るまでその難度に居すわるのです。こうする事で比較的楽に堀りを繰り返せます。但しそのままE5をクリアしてしまうと、甲難度クリア報酬がもらえなくなるので、クリア前に難度をリセットしE5の最初から攻略し直します。
(「リセット堀り」といいます)

こういうセコセコ技は使いたくないのだが、今は「ローマ」が欲しいのだ!



17051404.jpg

ただでさえ大変な連合艦隊モード。
そのうえE5海域がさらに2つに分かれていて…
とにかく大変(というか面倒)です。
「ローマ」がもらえるチャンスは2つ目のボス戦のみ。なんだかんだで1回のチャレンジに1時間程度かかります。
「ローマ」を引く確率はおおむね3%台のようなので、単純計算でまるまる24時間はかかることになります。
が、今はひたすら掘るのみ。せっかくの休日ですが腰をすえ腹をくくって掘り進めました。
掘るだけだと退屈なので、今イベントでいただいた海防艦や「春日丸」の育成もしながら。
ボス撃破時にもらった艦も記録しました。

1回目(S勝利) … 伊勢
2回目(S勝利) … ひぇー
3回目(S勝利) … ひぇー
4回目(S勝利) … づほ
5回目(S勝利) … 夕雲
6回目(S勝利) … 嵐
7回目(S勝利) … ひぇー
8回目(S勝利) … 山城
9回目(S勝利) … 師匠
10回目(A勝利) … 筑摩
11回目(S勝利) … 師匠
12回目(S勝利) ……




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イタリア戦艦「ローマ」

12回でのお出ましは相当運がいいと思います。
(それでも丸一日かかりましたが)
出てきた時は思わず息が止まりそうになりました。
なんだかんだで丸2年、待ち続けた「ローマ」ですから。

張りつめていた気持ちがどっと抜けてしまいました。
しかしイベントが終わったわけじゃありません。
残り1週間でイベントをクリアし、取り残した「神威」&「択捉」もゲットしないと。


4周年そして春イベ

どこで買い求めるのか、弟が毎週のように『ファミ通』という雑誌を買ってきます。
(まだ続いてるんですね)
先日、読み終えた本を私にくれました。



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ありがとう

「艦これ」が4周年を迎えたんですね。
ブラウザゲームとしては特筆レベルの長寿タイトルだと思います。
とにかくも4周年おめでとう!



「艦これ」をやって変わったことといえば…
まず、早起きになりましたw
(提督の朝は早い)
それと声優さんの名前を覚えました。
「艦これ」を始めた時、中の人で知っていたのは藤田咲だけ。
そんな私が今では
「なんでベールヌイはすみぺにやらせないんだ」
などとへらず口を叩くまでになりました。艦これ、えらい!

それと当たり前の事ですが、軍艦に詳しくなりました。
人並みに軍艦には詳しいつもりでしたが、「艦これ」で覚えた事が山のようにあります。ミリオタ道は長く険しい。


まあそんなわけで、改めてエトワ-ル☆提督です。
春イベが始まりました。
つか、もう始まってます。
攻略に忙しくブログに書けないこの矛盾。



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海域はですね。
もう負け戦の匂いぷんぷんです。
流れてくるBGMもこころなしか演歌っぽいし。



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E1海域はわりとサクサクっと攻略し、難関らしきE2へ。
史実に沿った艦が有利という事で「曙」や「霞」を投入。
終始、彼女たちに罵られながらの攻略でした。
主戦力(大鳳など)を投入したおかげで攻略は楽でした。
(おまけに罵られるのが快感に)



17051104.jpg
子供の日に子供ゲットぉ!

うおおおおっ!?
まさかの海防艦実装ですよ。「国後」ですよ!
「キス島撤退戦」に連れていきた~い!!
(行けるのか!?)
行けたら行けたで「阿武隈」さんに嫌がられそうだけど。


続くE3では「大和」やら「武蔵」やら、燃費を無視して本気の攻めを敢行しました。
おかげで燃料弾薬は減るのに鉄とバケツが減らん。



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「占守」ちゃん、いらっしゃ~い!
ちなみにこの娘の読み方は「しむしゅ」ですが、元になった島の名は「しゅむしゅ」なんだって。
(これも「艦これ」で知りました)
ためになるよ、「艦これ」!




17051106.jpg
E3クリア報酬の「春日丸」さんもゲットです

この娘を見ると我が胸が痛みます。
彼女の変化後の「大鷹」型のプラモを、文字通り放置しているので。
(作らなきゃ)

「占守」型海防艦も常々作りたいと思ってるし。
(小さいフネの艦首に輝く菊花紋章がたまらん)
作りたいプラモが多すぎて困る提督です。

が、その前にまずは攻略攻略。
だってね。噂では最終海域で「ローマ」がゲットできるそうですよ。

ローマですよ

というわけで戦ってきます。
「堀り」という名の地獄に向かって。


呉色よりなお淡く(6)

「この世界の片隅に」に触発されて作り始めた「青葉」ですが、ようやく完成に近づいてきました。



17050401.jpg

ちんたら作ってる間に劇場公開はほとんど終わってしまいましたが。





17050402.jpg

キットにはエッチングパーツもついていて、基本的にはそれを使っただけ。
ある意味「ほぼ素組み」なのですが、何でこんなに時間がかかったのか。
まあいつものことですが。



17050403.jpg

艦載艇、艦載機を載せました。
(迷った末に94式三座水偵にしました)
張り線も苦手なりにチャレンジ。

手を加えるところはまだあるのですが、段々作ってるのか壊してるのかわからなくなってきました。
今の私の技術では、ここらが「攻勢限界点」でしょう。
というわけで、これにて完成とします☆



17050404.jpg
(クリックで拡大)

ウェザリング(汚し)などはやってません。
今回は「すずさんの想像の中の青葉」をイメージしたので。



17050405.jpg

映画では手負いの青葉がなんとか呉に帰投してくる後ろ姿が印象的でした。
とてもあんなに細かく作れませんが。
あ、艦尾のネームプレート忘れた!
(あとでデカール貼りましたw)

あと、キットのスクリューは心なしか大きすぎる気がする。




17050406.jpg
(クリックで拡大)

お気づきの方もいるかと思いますが、この「青葉」は1941年、開戦前夜の時期のつもりで作っています。




17050407.jpg
(クリックで拡大)

ハセガワの「青葉」のキットは1944~45年当時を再現したもので対空兵装や電探、マスト等が強化された状態です。
なので今回は姉妹艦の「衣笠」のキットを使いました。
そうまでしてこだわったのは、映画の「あの」シーンの青葉を作りたかったから。

でも考えたら、すずさんはこの頃の「青葉」は見てないと思うんですが、なんで片渕監督はそういう演出にしたのでしょうね。
いろいろ考えさせられる映画ではあります。




17050408.jpg
(クリックで拡大)

同じ重巡でも高雄型なんかだと構造物がごちゃごちゃしすぎてて何が何やらわからなくなってくるんですが、「青葉」はそれに比べれば随分シンプル。
艦の構造がわかりやすいです。




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(クリックで拡大)

タイトルにあるとおり、今回は思い切って明るめの色に塗ったつもりですが、こうして見ると違和感なく見えます。
というか光源の具合で全然見え方変わりますね。
改めて「塗装に正解などない」と実感。


いろいろ反省点は残るものの、久しぶりの「軍艦」(狭義の)製作でした。
しかし重巡はデカくて大変です。
哲さん、どうせなら海防艦か駆潜艇あたりに乗ってくれたら楽だったのに。


思わぬ収穫

数年前(ちょうどAnAnにいそしんでた頃)自分は全くといっていいほど読書をしない人間でした。
(年に数冊レベル)

その反動か、最近はほぼ週一ペースで読みまくってます。
とうとう書棚の本をほぼ全制覇してしまいました。
近所の古本屋にあった目ぼしい本もあらかた物色済みで、遂には父の本棚まで漁り始めました。
(『大尉の娘』という本がおもしろかったです)

そうやって飢えをしのぐ私の元に、ネットで買いあさった段ボールいっぱいの本がようやく届けられました。
(本棚が絶望的に足りないことには目をつぶろう)

美味しいものは最後にとっておく派なので、一番どうでもいい本から読み始めました。
そうしたら、その本が大当たり。
「通勤時間のひまつぶしにでもなれば」
と思ってましたが、いやいやどうして。



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勅任艦長への航海(上)
パトリック・オブライアン著 高沢次郎訳 ハヤカワ文庫


本の内容を大雑把にいえば、ナポレオン戦争時代のイギリス海軍の船長の活躍を描いたフィクションで、いわゆる娯楽小説です。
なのですが、やたらと文章が上手い。
冒頭から始まる当時の軍艦内での生活の描写が実にこと細かく、まるで見てきたことのようにリアルで説得力があります。
圧巻は海戦のシーンで、古い言い方をすれば「手に汗握る」「血沸き肉踊る」。その興奮を文章だけで伝えてくれるその文才には、ただただ脱帽。このくらい文章が上手ければさぞ書いてて楽しいだろうと思えるほどです。
「艦これ」のような第二次大戦の頃とは全く違う、野蛮で凶暴でひたすら男臭くそしてかっこいい、そんな海の漢たちの戦いを、まるでその時代に連れて行かれたかのような臨場感で思う存分堪能できます。


それにしてもこれほどリアルな描写を書いたこの人は、いったいどの時代の人物なのか。
調べてみると、作者は1914年アイルランドに生まれ、その後英、仏に移住し2000年に亡くなっています。つまり書かれた時代の遥か後の人です。なのにこれほど迫真の描写ができるとは。
日本でいえば藤沢周平や山本一力といった大御所に匹敵する、歴史ものの大家なのでしょう。
と同時に、作者の育った地域には、日本などより遥かに濃い、帆船に対する憧憬が根付いているのだと思います。


私は子供の頃、イギリス人が書いた「アーサー・ランサム全集」という児童文学を読んでいました。子供たちだけで小さな帆船を操り冒険する話です。
それは平和な時代の話で海賊が出たり大砲を撃ったりはしません。けれど帆船やヨットの操縦や海での生活が驚くほどこと細かに書かれているのです。
私は上記の小説を読みながら、この児童文学の事を思い出していました。
イギリスやアイルランド(おそらくオランダあたりも)、そういった地域の人にとってヨットや帆船は日本の我々が考えるよりよほど一般的で人気のある娯楽なのでしょう。



オブライアン氏の筆の冴えはそこだけに止まりません。登場人物が実に魅力的なのです。
主人公のジャック・オーブリーは海の男としてはほぼ完全無欠で部下からすれば実に頼もしい人物ですが、一歩陸にあがれば借金取りにおびえ、ろくに日の目もおがめない男として描かれています。
その無二の親友であるマチュリンも、船医として頼もしいだけでなく多彩な知識人であり、同時に奇癖を持つ妙な男として描かれています。
二人を中心とした物語は当時の海軍のトップから場末のごろつきにいたるまで多彩な人物に彩られています。
そして娯楽小説でありながら、オブライアン氏の筆は時に人間の深みを巧みに描いているように思えます。まるで作者の人間としての深みが筆を通して滲み出たように。たとえ悪役を描いていても、そこには彼がそんな人間になるしかなかった哀しさが感じられる。
当時60近い作者の、優しく人間を見る目がそこには感じられるのです。

そこまで素晴らしい小説なのですが、要所で描かれるラブストーリー的な展開がもう「い~~っ!」となるくらいうっとうしい。
あれほど男らしいオーブリーが好きな女性の前では別人のように女々しくなり、愛し合う男女の気持ちは幾度となくすれ違う。陸にあがった時のこいつらの優柔不断さにはイライラして思わずページを読みとばしたくなります。
(たまに読みとばします)


そんなこんなはありますが、全体として上質の娯楽小説であることは間違いありません。
ひょっとしたらそれ以上の何かです。
このシリーズ、ハリウッドで映画になっているそうですが、見てみたいなあ。


最後に、訳者の方の素晴らしい仕事に感謝し、世界に埋もれた名作の数々を日本の読者に提供し続けてくれるハヤカワ文庫に感謝します。
(まさに「振り向けば『ハヤカワ』)
このシリーズまだまだ続きがあるそうなので、私が良書に困ることは当分ないでしょう。


高い本

高い本を買いました。



17050201.jpg
「この世界の片隅に」劇場アニメ絵コンテ集 双葉社

日本橋の本屋でようやく見つけました。
この本、何が凄いってその分厚さ。ほぼ700P近いです。所有する本の中では辞書や聖書を除けばぶっちぎり。
(なんで聖書持ってるの? とか言わないように)

分厚さだけじゃなく値段もゴージャス。
1000円台、2000円台の本ならちょくちょく買いますが、3000円を超える本は滅多に買いません。今まで買った中でもベストテンに入るでしょう。


というわけでこの際、自分の本棚にある「値段の高そうな本」のランキングを作ってみました。
(辞書やマニュアル等の実用本は除く)



第6位


17050203.jpg

写真図説 帝国連合艦隊 
(2900円)

昔、本屋でこの本を見つけた瞬間に衝動買いしました。
何がいいって、本のタイトルがかっこよすぎます!
表紙絵もサイコー!!




第5位


17050206.jpg

FILM1/24別冊 未来少年コナン
(定価不明)

学生の時、清水から飛び下りる覚悟で買いました。
(当時3000円くらいだったと思う)




第4位

「この世界の片隅に」劇場アニメ絵コンテ集
(3500円)

今回買った本です。
高い買い物でしたが、中身を読み始めた途端「買ってよかった」と思えました。
これでDVDが出るまで寂しい思いをしなくて済みそうです。



第3位


17050205.jpg

コメットさん☆ メモワール・ド・エトワール 
(3900円)

2冊買いましたw
1冊は弟にあげました。




第2位




17050204.jpg

世界の艦船 日本軍艦史 
(4800円)

軍艦の写真集みたいなもの。
プラモ作りが好きな私にとっては半ば実用書ですw




そして堂々の第1位は…



17050202.jpg

戦艦「扶桑」図面集
(5500円)

ヤヌス・シコルスキーという人が書いた、全ての艦船モデラーのバイブル。
それにしても日本人より日本の軍艦に詳しいポーランド人って…

ちなみに私、「扶桑」のプラモを作る予定は全くありません。



いやあ、軍艦とアニメの本「だけ」でしたね。
我ながら偏ったシュミだなあ。
ともあれ欲しかった本が買えて満足です。
(本棚と財布は悲鳴をあげてますが)


プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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