SFという絶滅危惧種

長かったプラモ作りから開放され、のんびり読書をしました。
弟の買ってきた、大昔のSFですが。


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ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』
訳:池 央耿 / 創元SF文庫


SFとしてはもはや「古典」と言っていいのでしょうが、初めて読みました。
SFばかり読んでいた時期もあったのですが好みが偏ってたもので。
(スタニスワフ・レムと新井素子ばかり読んでました)

それでも読み始めると不思議と懐かしさがこみあげてきました。
そうそう、あの頃のSFってこんなだったよなあ。
人類が宇宙への夢に溢れていた時代。アポロの月探査が終わり、次は火星だ、その次はどこだ、自分も行けるだろうか、そんな事を普通に考えてた頃の本です。
あの頃の若者は心の片隅で冷戦による核戦争の恐怖を実感しつつ、いっぽうでは宇宙や未来への希望をもっていました。
それがまさか月に行く有人船が40年間も途絶えるなんて。
世の中が夢を失ったせいかSFというジャンルも廃れてしまいました。
たまに最近の本を手にとっても、すぐがっかりします。
夢が詰まってない。詰まってる夢も小さすぎる。
内向きで妙に現実的な今の若者の考え方が本にも現れている。
だから読む気が起きません。

昔のSFが素晴らしかった、とは思ってませんけどね。
壮大で奇抜な発想は面白かったけどアイデア倒れのものが多かった。
なにより登場人物が役を演じるだけで個性が感じられなかった。
自分が新井素子というSFの王道から外れた作者を好んだのは、きっと「キャラを描けた」稀有のSF作家だったからでしょう。
そういう意味で昔のSFも自分の求める物とは少し違っていた。自分が本当に読みたいSFにはまだ出会えていないのかも。そんな気がします。

昔のSFを読んだ時のワクワク感を詰め込んで、なおかつキャラが個性を持って生き生きと描かれたそんなSF。
そんなSFを書いてくれる人がいたら、きっとファンになるんですが。

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雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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