私がこの世から消えてほしいもの

もしも今この瞬間、私が魔法少女になれたら、
(そこ、キモいとか言わない)
そうしたらステッキに願いを込めこんな呪文を唱えることでしょう。

「☆バラエティ番組なんか、この世から消えちゃえ~っ☆」

ドスの効いた声で悪魔がうめくように呪いの言葉を吐くでしょう。

TVのバラエティを見るのが、いや見させられるのが、私には苦痛で苦痛でなりません。
中身のない下品なおしゃべり、芸人の愛想笑いと半ば強制された客の笑い、使い古されたネタを壊れたレコードの如く蒸し返し… それら全てが私の神経を逆撫でしてくれます。
芸能人に何の興味もないのに、そんな彼ら彼女らの内輪話を聞かされる、こんな苦行があっていいものか。聞かされるこっちの身にもなってみろ。

「イヤなら見るな」

ああ、全くその通り。
だが、たとえイヤでもその手の番組を見なきゃいけないように世の中はできている。少なくとも私をとりまく時空はそうなっています。

仕事を終えビール片手に夕食を味わう憩いのはずのひとときは、居間のチャンネル権を占有する母の手によってバラエティ一色。
週末に友人と外食に付き合えば車中のTVでバラエティの洗礼。そして家に帰れば母が待ってましたとばかりに「法律のできる相談所」とやらで止めの一撃を浴びせる。

中でも一番辛いのは、仕事場で昼どきに流される「バイキング」という番組です。
この番組、ほんとに中身がない。
「ネットでは今こんなものが流行ってます」だと!?
それが知りたきゃネット見るわい。
お前ら民放は情報の発信源という自覚すらなくしたんか!
なんでわしはこんな番組を見ながらメシを喰わなきゃいかんのだ。

特にひどいと思ったのは、サッカーワールドカップの際にディレクターがスポーツバーに出向いた時の回。
同行させたアナに自腹させたり、挙げ句の果てに「日本が負けたら離婚する」と発言したり、見ているこっちが恥ずかしかった。
こんな低能な番組を作っておいて、よくも恥ずかし気もなく顔出しできるもんだと呆れました。
バブルの頃ジュリアナに脳味噌を置き去りにしたようなこの手の人間が、いまだに番組制作者として居座り続けてるとは。
予算は減らされるわスポンサーの圧力は増すわと、テレビ局の現状に同情する気持ちもあるにはあったのですが、この番組を見て「ああ、単に制作者がアホなんや」と悟りました。
個人を非難するのは当ブログの趣旨ではありませんが、「バイキング」を作ってる連中はさっさと辞めてくれ。
だって会社で昼飯を食べる限り、私は「バイキング」を見させられるんだから!
もういっそテレビごとこの世から消え去ってほしいくらい。
しかしこの世からテレビはなくならないだろうし、会社のテレビはフジテレビの番組を流し続けるでしょう(「いいとも!」の弊害です)。そして「バイキング」が将来面白くなるという希望もありません。


もうこれ以上我慢できません。
私は仕方なく防衛行動に出ることにしました。
お昼は全力で飯をかきこみ、そそくさとロッカーに行き文庫本を手に取って、何食わぬ顔で席に戻ります。
これで万全です。本は進入不可能なバリアとなって私を守ってくれます。テレビはついていても、もう目にも耳にも入りません。
試してみてわかりましたが、こんなに集中して本が読める場所はありませんでした。
だって他に娯楽なんて何もないんだから。


これが魔法の使えない私のせいいっぱいの抵抗です。

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雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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