「艦これ」アニメ化の功罪

年相応にアニメを見なくなった私ですが、なんだかんだでアニメ版「艦これ」を全12話、欠かさず見ました。

放映前に私が望んでいたのは、一話完結のまったり系アニメ。
だって下手に史実に基づいて作ろうものなら、登場人物の8割方死んじゃう鬱アニメになりかねません。

しかしアニメ版「艦これ」は中途半端にシリアスなアニメでした。
一番ショックだったのは、3話で如月が轟沈してしまった事です。

「絶対登場人物殺すな」とは言いません。
戦争が題材なんだから、ある意味死ぬのは当たり前です。けど、それなら戦いに挑む者達の覚悟、部下を死地に送る指揮官の覚悟をきちんと描いてほしい。
なのにこのアニメ、指揮官にあたる提督(プレイヤーの分身)の描写が実質皆無!
作戦が失敗しようが死者が出ようが、誰も責任を取らない。
作戦そのものも、軍事的にもゲーム的にもまるでなってません。
ある意味当時の日本軍そのもので、見ていて鬱になります。
戦闘シーンも期待はずれ。
「艦これ」ファンなら誰でも見たい北上さんのカットインシーンもなかったし(らしきものはあったような)最終兵器たる大和さんは敵艦を沈めるどころか地味な対空射撃や陸上砲撃に終始。見ていてワクワク感がまるで感じられませんでした。

アニメの中でくらい、いい夢見せてよ。

如月を死なせ我々提督の気持ちを踏みにじっておきながら、結局彼女はただの無駄死にですか?
(ゲームを知らない会社の後輩も「なんで如月は死んだんでしょうね」と言ってました)
もう理不尽でもなんでもいいから、ラストで元気な姿の如月が提督に手をひかれて戻ってくる描写がほしかったです。


先日、自分には珍しく「艦これ」のアンソロジー本を買ったのですが(アンソロジー読むなんて実に『サムスピ』以来)、こっちの方がよほど面白かったです。同人の作家さんたちの、たとえ技術は拙くても艦娘への愛情がドドーンと伝わってきましたから。
それに比べてアニメの方は軍艦への愛情も、艦娘への愛情も伝わってきません。残念です。

まあでもEDの「吹雪」はいい曲だったし、第6話(カレー大会の話)だけは神回だと思います。それだけが救いかな。
(6話はHDDに永久保存です☆)

早々に続編の制作も発表されましたが、もう毎週カレー曜日でいいんじゃないかな。


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No title

全くの同意であります。
おそらくは、ゲームの要素を全部入れたいとか、アニメを見てゲームを始める人を想定してたんじゃないですかねえ。
そんな色気を出すから、酷いことになった感じです。

アンソロは面白いですよね。出版ペースが早いんで、全てを読むことはあきらめてますがw。
アンソロ的には、重巡や軽巡の方が面白い話を作れてる印象。矢矧は素晴らしい(ただの感想)。

No title

おそらく、ゲームのスタッフからのアニメ化の際の要望等を反映させようとして、主体性のないまま悪い方へ悪い方へ転がっていったんでしょうね。
これが他のアニメなら見なければ済むのですが『艦これ』じゃ見ないわけにいかないので。
でもブログじゃ言い尽くせないほど文句ありまくりのアニメでした。下手に作画と音楽がいいだけにもったいなかったです(声優さんも頑張ってたのに)。特に北上様/大井っちは大好きなキャラなのにあんな描き方されて…
それとRJは後ろ姿だけかい!
(ああ言い出せばキリがない)

>矢矧は素晴らしい

い、いったい矢矧さんに何があったんですか!?
ちょっと調べてみま~す☆



プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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