晴天の霹靂


読書は嫌いではありません。でもあまり読みません。
沢山読むより、いい本が読みたいのです。
といって世間様がいう「いい本」をパラパラめくっても、大抵は私の心に響かない。そのままポイ捨て。運がよくても本棚の肥やし。
そんな本棚の肥やしの中にシェークスピアがあります。三十代で近松に目覚め、セルバンテスの魅力もようやくわかってきましたが、この大物は自分の琴線に触れたことがありません。
それが今朝、なんとなく買って放ったままの『マクベス』を読み流してみたところ、なんとすらすら気持ちよく読めるじゃないですか!?
まるでひどい便秘から開放されたような清々しい気持になれました。

自分が年をとったせいでシェークスピアが理解できるようになったのか!? それにしても51才で開眼とか遅すぎないか?
いや、どうやら年齢のせいではなさそう。
本文の後に長々と書かれた解説を読んで、その理由に気づきました。
この解説、非常にわかりやすく読みやすく面白い。いわゆる学者肌の文体ではない。
その解説を読み進めるうち、こんな一文が出てきました。

 ついでにいうと、ぼくの『子午線の祀り』という芝居は、

唐突に自分の好きな戯曲のタイトルが出てきて仰天し、慌てて背表紙を見ると、そこには紛れもなく 「木下順二訳」と明記されていました。
これで、自分が今までずっとシェークスピアが嫌いだった理由がようやく、分かりました。
今まで、いい訳本に出会わなかっただけなんだと。

今まで訳者なんか気にせずにいたのですが、よく考えたら、いや考えるまでもなく、海外本なんて訳がよくないと何の値打ちもないよね。


ともあれ、これで遂にシェークスピアという高い峰に挑む勇気が沸いてきました。
背表紙の『木下順二訳』を目印にすればOKなので気が楽です。

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雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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