こうの史代作品展に行ってきました

4月の26日から大阪上本町の近鉄百貨店で「こうの史代 作品展」が始まりました。
こうの先生の原画や複製原画などが見られる貴重な機会です。
何事も出足の遅い私ですが初日に突撃しました。



日頃は服装に全く無頓着な私ですが、普段行かないデパートに出かけるのと「ファンとしてみっともない服装で行くのもまずかろう」と少しだけいい服を着た(つもり)で家を出ようとしたら、なぜか母に引き止められ、

「後生だからそんな格好で外を出歩かないでおくれ」

と懇願され、やむなく普段通りの服で出ました。
(なぜ止められたのか今だに謎です)

「上本町」などという場所には今まで縁がなかったのですが、事前にルートを調べたこともあり難なく到着しました。
しかしいそいそと乗り込んだエレベーターは目的の階に止まらず、歩いて9Fに辿り着き非常階段の扉を開けると、そこは整然と客室のドアが並んだカーペット敷きの廊下。
ようやく、自分がいるのが百貨店ではなく隣のホテルだと気づきました。
階段を駆け下り、1Fの非常階段のドアがロックされているのに気づいて再度階段を駆け上がり、そんなこんなで会場に到着した頃には汗だくになってました。
傍目には
「熱心なファンが遠隔地からはるばる駆けつけた」
ように見えたかも。まあ当たらずとも遠からずですが。


催事場は客らしき人々で雑然とした様子。
パッと見、20代から30代の男女ばかりで客層からしていかにも先生のファンらしい感じですが、特に行列に並んでいるわけでもない。

(この人たち何をしてるんだろう)

よく見たら、会場の脇でこうの先生がサイン会の最中でした。
皆さん、それを遠巻きに見てたのですね。
私もしばらく、

(こうの先生は小まいのう)

と眺めていましたが、ここに来た目的は先生を眺めることではなく先生の作品を眺めること。
係員に尋ねて会場に案内してもらいました。
先生がサインしている脇を素通りして会場に入るのは妙な気分でした。



そんなわけで、デビュー作から最近作まで沢山の原画や複製原画を見てきました。

「よかったです」

絵の素晴らしさを言葉で説明するのは無理ですが、

「よかったです」

数年前にエル・グレコの絵を見に行った時もそうでしたが、直筆の絵の持つ迫力って尋常じゃないです。
そして原画はもちろんですが、複製原画も面白かった。
アシスタントへの指示などもそのまま残されていて、単行本より情報量が数段多いのです。サイズが原寸大なので絵そのものの細かなタッチまでよく見え、こうの先生が細かなところまで丁寧に描いているのがわかります。
(複製原画でいいから、欲しいなあ)

『この世界の片隅に』最終回の冒頭は、なぜか漫画の原稿用紙ではなく普通のケント紙(?)に描かれ、
 ※ これは原紙です 
と注釈がありました。そして5ページ目からは漫画用の紙に。
執筆時に何があったのかと想像をかきたてられました。
(用紙のタイトル欄には「この世」と書かれてありました)

鉛筆や口紅で描いた原稿も展示されていました。

(鉛筆で描いても、ちゃんと原稿になるんだなあ…)

どーでもいいことなのですが、自分は絵を描く時に鉛筆で描きます。が、鉛筆で描いた絵はスキャンしてもまともに取り込めません。先日も久しぶりにすずさんの似顔絵を描いてみて
「我ながらなかなかいい出来だ。よしブログに載せよう」
と思ったのですが上手くスキャンできませんでした。
そんな高性能スキャナがあるなら、私も欲しいです!
(本当~にどうでもいい話ですまん)


なお、製作中の「青葉」のプラモを作る参考にしようと、先生の原画の青葉を穴の開くほど観察しましたが、やっぱり後櫓部分はよくわかりませんでした。
もう推測で作ったからいいですけど。



そもそも漫画家さんの原画を見るという機会がほとんどないし、そういう意味でも貴重な体験でした。
最近ではプロの人もデジタルで描く事が増えているそうですが、そういうご時世にデジタルどころか、
「スクリーントーン? なにそれ!?」
と言わんばかりのこうの先生の原稿を見て、アナログの魅力を堪能できました。

それにしても、いまさらながら、こうの先生の絵は本当に上手い。それもデビューの頃から。
最近の作品では、もはや漫画家というくくりで語るのがためらわれるほど芸術的に思えました。
これだけ絵に説得力がある上にストーリーまで素晴らしいなんて。

(本当に凄い人だなあ)

数メートル先で丁寧にサインを書き続けている先生を横目で見ながら、その人が目の前にいる事に不思議な思いがしました。



もちろん、行って見てよかったです。
そのうえ、欲しいと思っていた本まで買えました。



17042801.jpg

古本屋で文庫本買わなくてよかった。




17042802.jpg

入場者やグッズ購入者は、ご覧のポストカードをもらえます。
先着順だと思うので、どうせ行くなら早い目に行きませう☆

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プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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