F1のサーキット

免許の更新に交番に行ったら、持ってった写真が1ミリ小さいとかで門前払いされました。役所はキライだ!


気を取り直してブログします。
今シーズンのF1も終わりましたが、印象に残った2つのサーキットを取り上げます。


好印象だったのがアメリカGPの新サーキット。
とにかく第一印象が「美しい!」。
ホームストレートから1コーナーにかけて心臓破りの丘かと言いたくなる急勾配、おかげで観客席からはバトルが手に取るように見える。
各コーナーもエスケープゾーンが広く安全性が確保され、ピットロードも広くていかにも快適そうです。
縁石やコース沿いには赤、白、青のアメリカンカラーがペイントされ派手好みのアメリカンな感じでありながら品位も保っているのがすばらしい。
サーキットにも見栄えは大事だと痛感しました。

アメリカは意外なことにF1の人気が低く、現在アメリカ人のF1ドライバーはひとりもいません。そんなF1「後進国」ながらレース自体は盛んなだけあってコースレイアウトからレース運営に至るまでソツのないものでした。

ちなみに新コースの名前は、
「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」。
思わず赤面しそうなほどかっこいい名前のこのサーキットで行われたアメリカGP、満員御礼でドライバーの評価も高く、今後はこのサーキットを軸にアメリカでもF1が人気になるかもしれません。


いっぽう「このサーキットはひどい」と思わせたのが韓国インターナショナルサーキット。
はっきりいって褒められるところが何もありません。
まず一見して思うのがコースの単調さ。殺風景な景色のうえにコースの大半を覆うコンクリートの壁が殺風景さに磨きをかけてます。全体的に「お金ケチったな」感が強い。唯一豪華なのがホームストレートにかかる韓国風の連絡橋(おそらくパドックの人間用の)。完全にお金のかけかた間違ってます。
それより深刻なのが安全性。
エスケープゾーンが極端に狭くストレートもコーナーも見るからに危険です。
(用地買収さえケチったのか!?)
コースの両脇がコンクリートウォールなので、コースアウトした車は壁にはじかれ制御不能のままコースに戻ってくる可能性が高く、最も危険な多重クラッシュのリスクをはらんでます。
レース運営もひどい。
今年の韓国GPを見た人ならご存じでしょうが、コースを外れランオフエリアに飛び出した車のタイヤに、敷いてあった人工芝が巻き付き、コースに戻った車が人工芝を引きずって走るという前代未聞の光景が見られました。言うまでもなく危険です。安全性に対する配慮が微塵も見られません。
またレースそのものに対する意識も低い。
レースを知らない観衆はともかく、当事者でさえも。本来ピリピリした空気のはずのピットに無遠慮に入りこんで空気を読まず談笑している連中(おそらくはスポンサーの類でしょうが)を見ていると、この国のレースに対する意識の低さが思いやられます。
(昔読んだ「赤いペガサス」というマンガで、スポンサーの太ったおやじが葉巻を吸おうとして「ピットでは禁煙です」とたしなめられたシーンを思い出しました)

韓国以外にも危険なサーキットはあります。特にモナコやシンガポールといった市街地サーキットは危険がいっぱいです。
しかし特にモナコは長年の知恵でハード、ソフト両面で様々な対策が施されており、またシンガポールも運営に不備は感じませんでした。
なによりF1ドライバーの危険回避能力はすばらしく、それに救われている部分も相当あるでしょう。
(それに頼るのは本当は危険なのですが)

最大の問題は、韓国のサーキットがモナコやシンガポールと違って「常設の」サーキットであることです。
韓国初の本格的サーキットとして、日本でいえば鈴鹿サーキットが果たしてきたように今後の韓国のレース界を牽引していくべき存在なのに、全てがあまりにもお粗末なのです。特に安全面が。
サーキットはF1ドライバーのような才能も経験もあるドライバーだけが走るのではありません。未熟なドライバーやライダーが走りコースアウトやスピンや転倒は日常茶飯事。サーキットは事故を前提として運営されるべきものです。
そして事故はレース中だけ起こるものではない。
私はレースの開催されていない日の菅生サーキットで練習走行中のバイクがコースアウトして突っ込んでくるのを目の当たりに見ました。
(エスケープの砂利が自分に飛んできたほど)
サーキットは常に危険です。そして常に危険に備えていなければなりません。練習走行中だから、走ってるのがアマチュアだから運営の手を抜く、というわけにはいかないのです。
最高峰のF1の運営でさえグダグダだったサーキットに、その能力があるとは思えません。

後進国のメリットは先進国の失敗から学べることです。
ヨーロッパでもアメリカでも日本でも、本来失わなくて済んだ多くの人命が事故で失われました。今でもレースに死の危険は常につきまといますが、そうならないよう最善の配慮がされています。だからこそ戦う者たちは全力で戦える。
けれど現状の韓国のサーキットにはそれがありません。

この現状では、韓国からトップドライバーが輩出されることは当分ないでしょう。そして遠からずシリアスな事故がこのサーキットを見舞う気がしてなりません。先人から学ぼうとしない限りは。

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雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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