この世はクラシックに満ちている

何ヶ月か前に居間でTVを見てた時です。
TVではひとりのソプラノ歌手が歌ってました。
クラシックに興味のない母はそれを見ていて、おずおずと自信なさげに言いました。
「この人… あんまり上手いと思わんのやけど」
「私もそう思う」
私の同意に勇気づけられ、母はまたおずおずと、
「なんだか声も出てない気がするし…」
「その通りや」
実際それはプロとして恥ずかしいレベルの歌でした。
母さん、あなたは自分の耳に自信をもっていいですよ。
いい演奏というのはどんなジャンルであれ、誰が聞いてもいい演奏だと思えるものです。

どうやら母は「クラシックに下手な人はいない」と思い込んでいたらしい。
クラシックに興味のない人は皆そうなんでしょうか。


クラシックの演奏家もピンキリです。
上手い人もいれば下手くそもいる。
全然上手くないのに人気だけがある人、実力はあるのに認められない人、昔の名前だけで食べてる人… 
他のジャンルの音楽家たちと何も変わりません。なのにクラシックだけを特別扱いして敬遠するのは、結局クラシックを知らないからでしょう。
でも「知らない」というのも、実は誤解です。
「自分はクラシックに興味がない」なら理解できますが、「僕はクラシックは聴きません」というのは事実上不可能。今の世の中、クラシック音楽を聴かない生活などありえません。
「聴いてるけど気づかない」だけです。


数年前、サティという作曲家が生誕何周年だかでTVに取り上げられてた頃、居間でくつろいでた私のところに弟が血相変えて飛び込んできました。
「サティって『ジムノペディ』以外どんな曲があるん?」
弟の疑問ももっともです。なにしろその時の「特集番組」はどれもこれもアホの一つ覚えみたいに『ジムノペディ』ばかり流してましたから。
マスコミの無能を呪いつつ、私は弟に優しく教えてあげました。
「『バイナリィランド』の曲がサティやで」
真のゲーマーである弟はそのひとことでサティの素晴らしさをたちどころに理解し、満足げな顔で去って行きました。

「自分はクラシックに縁がない」と思い込んでるゲーム好きの人、アニメ好きの人ほど、実は首までどっぷりクラシック音楽に浸かっているものです。


…話が長くなってきたので、続きは次回。

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雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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