不器用な恋

~ 我が家には一匹の犬がいた
「チョコ」という茶色のラブラドールが
これはチョコと僕の、愛と勇気の物語である ~


今まで何度も書いてきたとおり、チョコが人付き合いのいい犬だという事はわかってもらえたと思う。
実際のチョコを知る人は皆そう思っているだろう。
僕はそんなチョコを何度羨ましいと思ったかわからない。

ところが「これが本当に同じ犬か」というくらい、チョコは犬付き合いが苦手だった。
チョコが他の犬にあまり吠えたりしなかったのも、単におとなしいだけでなく、他の犬とどう付き合えばいいかわからなかったのだろう。

チョコといつものように河川敷のゲートボール場でボール遊びをしていた時、よその犬が乱入してきた事がある。
散歩に来ていた他の人が飼っていた犬なのだが、都会かドラマの中でしか見ないような種類もわからない真っ黒なその犬は、チョコの10倍くらいのスピードで駆けてきた。
無駄な肉など1グラムもなさそうなその元気な犬はチョコに親しげに近づき、

「一緒に遊ぼう」

とばかりにチョコを誘った。
チョコはどうしたか?
ただ、でくのぼうのように突っ立っていただけだ。
チョコは決して嫌がっていたわけではない。飼い主だからそれはわかる。
その証拠に、チョコはその犬の一挙一動を興味深そうな目で追っていた。
ただ、チョコは犬との遊び方を知らないのだ。

(一緒にボールで遊べばいいのに)

見ていた僕がじれったくなるほど、チョコは不器用だった。


考えてみれば無理もない話だ。
当時うちで飼っていた犬はチョコ一匹。
たまに訪れる客も人間ばかり。
チョコはずっと人間の中で暮らしていたのだから。
そしておそらく、うちに来る前から。

チョコは元々、あ~ちゃんと旦那(僕の上の弟)の犬だった。
二人がチョコを飼う時に「少しでも早くチョコが欲しい」と里親に申し出て、本当ならまだ母親離れしない時期にチョコはもらわれてきた。
そういう経緯があるので、チョコが犬との付き合いが苦手なのも、まあ仕方ないことだ。


チョコが唯一仲良しだったといえるのが「はるちゃん」だった。
はるちゃんは近所のお姉さんが飼っているパグという種類の、少し変わった犬だった。
散歩もあまり楽しそうではないし、ボールには見向きもしない。それなのにチョコがボール遊びをしているのをうらやましそうに見ていた。
そう、はるちゃんも不器用な犬だったのだ。
「不器用な犬」同士、二匹は意気投合したのかもしれない。
といっても二匹はなにをするでもなく、道で出会っても顔を見合わせて親しげな顔を見せる程度だった。


そんなとんでもなく不器用なチョコが、他の犬に恋をした。
あれはチョコが大きな病気をして、小康状態を迎えた頃だった。
その晩、チョコを連れた僕はいつもの河川敷ではなく、住宅街の近くの小さな児童公園に足を向けた。
ふたりで公園をうろついていると、犬を連れた親子連れがやってきた。
犬はまぶしい純白色をした子犬だった。
普段は他の犬にほとんど反応を見せないチョコが、その犬をガン見していた。
僕にはピンとくるものがあった。

(ひょっとして、この小犬、女の子?)
(チョコ、ひょっとして惚れてる!?)

小犬ももまんざらでもないようすでチョコに近づいてくる。
確かに可愛い犬だ。
チョコめ、なかなかいいシュミをしている。
僕は飼い主のお父さんに尋ねた。

「この子、なんて名前ですか」
「バニラです」

お父さん(といっても僕より年下)は愛想よく答えた。

「メスですか」
「はい」
「いくつくらい?」
「1歳です」

僕は思わずバニラちゃんを、そして彼女に見とれるチョコを見やった。

(チョコ、お前ロリコンかよ)

僕はお前をそんな風に育てた覚えはないぞ。チョコよ、お前はいったい誰に似たのか。
とはいえチョコが他の犬に興味を持つのは嬉しかった。
実はチョコは小さい頃、大事なタマタマちゃんを取られている。そんなチョコでもちゃんと恋をするのが嬉しかった。
僕自身はタマタマを抜かれたことがないので、そのへんの事情はよくわからないが。

バニラちゃんは若いだけあって元気いっぱいだった。
そこらじゅうを走り回ってはまたチョコに駆け寄り、一緒に遊ぼうと誘っている。
だがチョコは、肝心のチョコは、この「イィ~ッ!」となるほど不器用な犬は、憧れの彼女が擦り寄ってきているというのに、相も変わらず棒立ちのままバニラちゃんを見つめているだけ。やっとの事で好意の証に尻尾を振るのが、チョコにできるせいいっぱいなのだった。

(そんなに奥手でどうするんだよ、チョコがんばれよ!)

自分の事を棚に上げ、僕はチョコを応援した。
しかし何事も起きるはずはなかった。
バニラちゃん御一行が公園を出るのに合わせて僕らも公園を出て別方向に別れた。
チョコは何もできないくせに、帰るのを嫌がった。
チョコの恋はなかなか面倒な恋だった。


それからチョコと散歩する時は、何日かに一度はその公園に出かけるようにした。
何度かその公園や他の場所でバニラちゃんと遭遇した。
しかしチョコの淡い恋は淡いままだった。
それでもチョコはチョコなりに頑張っていたのかもしれない。
その頃のチョコは病気で弱っていて散歩の時もよたよた歩きだったのに、バニラちゃん達と並んで歩く時だけは、チョコは胸を張りキビキビ歩くのだった。
こんな時でも、チョコの見栄っ張りはあいかわらずであった。
なんかいろいろと頑張り方を間違っているチョコだった。


これが僕の知る唯一の、そして不器用なチョコの恋である。
「バニラ」と「チョコ」。
いいカップルになれそうな名前だったのになあ。

(続く)






決戦の時近づく

あと10日足らずですよ、わくわくしてきます。
いや「艦これ」の話じゃありません。
4年に一度のあの祭りです。
冬季オリンピック開催まであとわずか。
私のお目当てはもちろんフィギュアスケートです。

好きな選手は沢山います。日本人選手はもちろんですが。
男子で気になるのはアメリカのネイサン・チェンと中国のボーヤン・ジン。
どちらも恐るべき4回転ジャンパーです。
ボーヤン・ジンは先日の四大陸選手権で宇野らを抑えて優勝していました。ジャンプ以外が粗削りな状態であの点数。まだまだ伸びしろがありそう。この数週間でさらに化けてくる可能性もある。
そして実力者ハビエル・フェルナンデスやパトリック・チャン、そして日本勢ももちろん優勝を狙っています。

ほぼ間違いなく言えるのは、今度のオリンピックでは4回転ジャンプの嵐が吹き荒れるという事。
史上最高と言われた2002年ソルトレイク大会以降、男子のジャンプのレベルは下降線を辿り2010年バンクーバーでは「お通夜」とさえ言われましたが、今や4回転はトップ選手の必帯の武器。もはや跳ぶのは当たり前で「何度跳ぶか」「何種類跳ぶか」という戦いに。
ジャンプだけがフィギュアの魅力ではないですが、今大会はかつてないほど華々しいジャンプ合戦になることでしょう。


いっぽうの女子はロシアのメドベージェワがダントツの優勝候補でしょう。ただシーズン途中のケガで最近試合に出ていないのが心配です。
(男子の羽生ともども)
そういう意味でロシアのザギトワ、ソツコワも要チェック。とにかくロシアの女子は層が厚いのだ。

同じく層の厚いはずの日本は出場枠が2。あれだけ実力者がいるのにもったいないです。エース宮原知子はもちろんですが坂本花織もいいですね。選手としてももちろん、ムードメーカーとして団体戦でも活躍してくれそうです。

あと、外国勢では特に期待している選手がふたり。
ひとりはイタリアのカロリーナ・コストナー。今回でオリンピックは4度目となる大ベテラン、現役選手にして既にレジェンドの風格を持っています。しかもじゅうぶんメダルを狙える位置にいる実力者です。

もうひとりはアメリカ代表の長洲未来。
両親が日本人ながら米国生まれの米国育ち。日本語は片言でしたがその後勉強し今では漢字も書けるほどの日本フリーク。日米両国のファンから愛されるお得なスケーターです。
その長洲選手、ここ数年は不調が続いていましたが今シーズンは好調。新たな必殺技を引っさげてきました。
その必殺技は、あのトリプルアクセル。
youtubeに、最近行われた全米選手権の時の映像がありますので紹介します。



長洲未来(Mirai NAGASU) 2018 全米 FS

オリンピック前、代表を決める全日本選手権はまさに死闘でした。
それと同じ激しく美しい戦いがアメリカでも行われていたのですね。
(考えてみれば当たり前の話だが)
その大勝負の一番で会心の演技をしてピョンチャンへの切符を勝ち取った長洲選手。
心から「ブラボー!」と言いたいです。
3Aの出来そのものは微妙でしたが、それよりもベテランと言われるようになってなお大技に挑む前向きな気持ちが嬉しい!
まあベテランといってもまだ24才ですが。

フィギュアの選手、特に女子はスポーツ選手としての寿命がとても短い。その短い競技人生を疾走していく彼女たちは本当に密度の高い人生を送っているんだと思います。
言葉にしたら恥ずかしいですが、儚く美しく咲き散っていく花のように。
だからこそ一戦一戦を応援せずにはいられません。


長くなりましたし、まだまだ言いたいことはあります。
(特に出場できなかった選手のことも)
が、一番言いたいのは

「フィギュアおもしろいよ、みんな見ようよ!」


オリンピックでの戦いをただ見るのもおもしろいですが、出場する選手の今まで頑張ってきた軌跡を知ると、間違いなくおもしろさは倍増です。
「応援しなきゃ」って気にさせられる選手がいかに多いか。
まだ間に合います。みんな頑張って予習しよう!

(私も「予習」といいつつ、気がつくと伊藤みどりを見てますが)

ネタがないならないなりに

お久しぶりのエトワ-ル☆提督です。
久しいですが、特に語ることはありませんw
艦娘コンプした事で少々気が抜けました。
とはいえ新規の任務もこなしていますし、艦の育成も進めてはいます。
(最後にもらった「神威」もlv80超えました)


気持ちは既に来月中旬に始まる冬イベを見据えています。
4月から艦これが二期に入るということで、つまり一期としては最後になるイベント。
運営からは「大規模」と明言されていますね。
「中規模」と言われて実態に絶望するより、最初からこの方がいっそ気が楽です。
そのぶん期間は長めにお願いしたいところですが。

資源やバケツは既にカンスト。
むしろ資源が余るので、やむなく大艦建造しています。
成果は「まるゆ」一隻ですが。

いっぽう艦の育成についてですが。
事前の情報をネットで探していたら、冬イベで必要になるであろう艦について、みけねこさんという方が、

「一八式 冬季限定海域練度確認表」

という実に便利な表を作られていたので、これを利用させていただきました。
(みけねこさん、ありがとうございます☆)

というわけで、うちの艦娘たちの現状はこんな感じです。



18012901.jpg
(クリックで拡大)

各艦娘のLvを書き込もうとしたのですが、昔買ったはずのタブレットが見当たらず、マウスで数字を書き込みました。
PC組むのは好きですが、作ったPCをいつまでたっても使いこなせないエトワ-ル☆でございますw

肝心の育成具合ですが、気になるのは「涼月」(表の右下)くらいで、あとは問題ないでしょう。
全体として甲勲章が取れるLvだとは思いますが、実際に攻略できるかはむしろ提督本人の気持ち次第。
(あとは使える時間)

今回も「甲を狙うけど、本当に攻めるかは状況次第」でいきたいと思います。


かわいい犬

~ 我が家には一匹の犬がいた
「チョコ」という茶色のラブラドールが
これはチョコと僕の、愛と勇気の物語である ~



いつものようにチョコと河川敷あたりを散歩していた時。
橋のたもとで二人連れの女子高生とすれ違った。
女の子たちが話しているのが聞こえ、そっと振りむいた。

「かわいい」

ふたりは僕らを見てそう言っていた。
僕は足元のチョコに尋ねた。

「かわいいって、チョコの事かな。僕の事かな?」

分かってる。もちろんお前の事だ。
こんなおっさんの僕を「かわいい」という人などいやしない。
だけどチョコ、お前だって立派なおっさんだ。
ヒゲは白いし、座る時には「ウッ」と言って座るし、どこからどう見ても目が眩むほどおっさんじゃないか。
それなのにチョコだけが可愛いと言われる。
ずるい。
僕だって女子高生に「かわいい」と言われたい。


しかし悔しいが、チョコは実際かわいいのだ。
誓って言うが、生まれてこのかたチョコよりかわいい犬は見たことがない。
チョコを飼っている間、散歩やなにやらでいろんなところでいろんな犬を見たけれど、他の犬を見てうらやましいと思ったことはない。チョコより可愛い犬などいなかったからだ。
だからといって、

「それほどかわいいというなら、証拠の写真を見せろ」

と言われると困ってしまう。
チョコを撮った写真ならたくさんある。
けれど、

「これがうちの自慢の犬だ。どうだ可愛いだろう!」

と誇らしげに言えるベストショットは見当たらない。
(小犬の頃は別だ)

今回は古いPCのハードディスクに埋もれた写真を探索してみた。
その中でまだマシだと思えた一枚がこれだ。



18012702.jpg

ボールに見とれる、チョコらしい一枚ではある。

参考までに家族が撮った小犬の頃のチョコの写真も載せておこう。



18012701.jpg

そう、白状するしかない。
僕のカメラの腕は泣きたくなるほど下手だ。
いくら愛犬がかわいくても、愛情だけで腕はあがらない。
だからといって「チョコはかわいくない」などと誤解されては困る。
物的証拠はないが、確かにチョコはかわいかった。
そう思ったのは僕や家族だけではない。


我が家は路地の突き当たり。車の往来も少なく、昼間は鎖もつけずチョコを表に出したりもした。
それで苦情が来たことはない。
外に出したからといってチョコははしゃぎすぎたり逃げたりしないし、他の人に吠えたりまして噛んだりもしない。

大抵の人はチョコを見ると目を細めて喜んでいた。
中には犬が苦手な人もいるが、チョコはそういう人にはある程度以上近づかない。
(それでも尻尾を振ったりして好意をみせる)
チョコは人との距離感が絶妙というか、空気を読む犬だった。
チョコほど人好きのする犬はまずいない。
もっとも例外もあるにはあった。
向かいに住んでる独り暮らしのおばあちゃんが、いつも両手を差し出してチョコを招くのだが、チョコはこの人にだけは決して近づかなかった。
(未だにその理由はナゾだ)
けれど全体として、チョコは人当たりのいい犬だった。


近所で遊んでる子供たちがチョコに寄ってくる時もあった。

「チョコ」
「チョコ」

なぜか皆がチョコの名を知っていて、口々に呼ぶ。
呼ばれるたびにチョコはその子に寄って尻尾を振る。
時には子供に耳を掴まれ、僕のほうがハッとなる事もあったけど。
(犬は耳の中を触られるのを嫌がる)

そんな時でもチョコは嫌な顔もせずおとなしくされるがままになっていた。
この時ばかりはチョコの飼い主である事を僕は誇りに思った。
(偉いのはちゃんとしつけてくれた犬学校の先生だが)

それでもあんまり子供たちが「チョコ」「チョコ」と呼び続け、チョコはどの子のところに行ったらいいのかわからなくなり、最後は我が家の玄関に駆け込んで子供たちに笑われたりもしていた。
とにかくチョコは人に好かれる要素満載の犬であった。


僕は歌舞伎が好きで、とりわけ女形が好きだ。
本物の女性より可愛いくみえる、そんなハッとなる魅力が女形にはある。
けれどその魅力はTVや写真では本当には伝わらない。
何が言いたいかというと、チョコの魅力もそれに似ている気がするのだ。
上手くは言えないが、チョコの魅力も写真には残らない類のものだと思っている。

だからといって、僕の写真が下手なのを否定するつもりはないけれど。

(続く)






二度目のゴールド(たぶん)

5年ぶりに免許の更新に行きました。
はい、ゴールドです。
ええ、ほぼペーパーです。
(たぶん3年以上乗ってません)

行くのは面倒ですが、時には講習に行くのもいいと思います。
こういう事でもないと最近の道交法事情を知る機会なんてないですからね。
前回行った時も思いましたが、講習を説明する人の手際の良さは芸術的です。
警察官だけあって無駄話が一切なく、流れるような分かりやすい説明でした。
そんなありがたい話でしたが、一晩寝たら忘れてしまうのが残念です。

あと、新しく交付された免許見て驚いたんですが、
私、8トン車に乗れるんですね。
(正確には車両総重量8トン未満・最大積載量5トン未満)

平成19年以前(正確には平成19年6月1日までに取得)の免許取得者が対象ということです。
(知らんかった)
昔の人の普通免許にバイクの限定解除がついてきたようなものでしょうか。


まだ運転が人並みにできた頃、いわゆる2トン車までは乗ったことあります。
が、そのあたりが限界ですね。
4トンでも絶対無理、8トンなんて論外!!
こういうのは申請した人だけもらえるようにすればよかったんじゃないかと思います。

まあ、どのみち今の私じゃ軽四の運転すらおぼつかないでしょうけど。


プロフィール

雪山雪男

Author:雪山雪男
「艦これ」大好きな元「Answer×Answer」プレイヤー。
老眼と戦いながらプラモ作りに励んだり、気まぐれで小説を書いたりする日々です。

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